
「5月は保有継続」戦略
時価総額1位の仮想通貨であるビットコイン(BTC)が23日、4%超続伸し11万1889ドルの高値を記録した。GMCI30仮想通貨指数も時価総額上位30銘柄の軒並み上昇により、仮想通貨市場全体の強気相場を示している。
The Blockによると、金融大手であるスタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、予想していた市場促進要因が一斉に機能していると分析した。同氏は今週、トランプ大統領の任期中に50万ドルというビットコイン価格目標を再確認している。
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SEC四半期13Fデータによると、各国政府や機関投資家がMSTR(ストラテジーの株式)等のプロクシーを通じてビットコイン投資を拡大。4月22日の金価格ピーク以降、金ファンドから36億ドルが流出する一方、ビットコインETFには75億ドルが流入した。
また、ケンドリック氏は米国債のターム・プレミアムとビットコインの高い相関性を指摘し、国債市場リスクの高まりがビットコインの魅力を押し上げていると説明した。同氏の公式予想は第2四半期末12万ドル、2025年末20万ドル、2028年末50万ドルとなっている。

出典:Standard Chartered Research(The Block)
同じような見解は、ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏や仮想通貨取引所BitMEXの元CEOアーサー・ヘイズ氏も披露。キヨサキ氏は21日の投稿で、低調な米国債入札を理由に、BTCの価格が50万ドル〜100万ドルに到達すると予想している。
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さらに、先日のK33の分析によると、従来の「セル・イン・メイ」格言に反し、トランプ政権下の仮想通貨政策が今年の市場動向を変える可能性が高い。戦略的ビットコイン準備金構想と規制枠組み整備により、夏場の相場上昇が期待されている。
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