
ビットコイン購入を継続
億万長者やメキシコ3位の大富豪と呼ばれるリカルド・サリナス・プリエゴ氏は、「Kitco News」というメディアのインタビューで、仮想通貨ビットコイン(BTC)は近く、ゴールド(金)よりも「価値を高める」との見方を示した。
インタビュー時のビットコインの時価総額が約2兆ドル、ゴールドの時価総額は約16兆ドル(現在は約23兆ドル)であると指摘。そして、ゴールドの保管能力や価値保存能力と同水準になるのであればビットコインの価格は最低8倍は上昇すると概算し、それは非常に近いうちに起こるだろうとも予想している。
今回のインタビューが行われたのは14日。インタビューのタイトルは「法定通貨の終わりの始まり──なぜビットコインとゴールドが未来なのか」である。
プリエゴ氏は今回、現在もビットコインを購入しているとも語った。日々の値動きは気にせず、イスラエル・イランの軍事衝突は考慮せずにビットコインを購入しているとし、購入の完璧なタイミングを待ちたくはないと話している。インタビューが行われた14日はイスラエルとイランの間で再び緊張が高まり始めた頃だ。
プリエゴ氏は以前からビットコイン支持派として知られる。例えば、2020年11月には、ポートフォリオの内10%をビットコインで保有していることを明かしていた。
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現在のポートフォリオの内訳
今回のインタビューでは、自身の投資資金の配分について、70%をビットコイン、マイニング企業、マイケル・セイラー会長が率いるストラテジー(旧マイクロストラテジー)社に振り分けていると語っている。なお、ストラテジー社の株への配分は少ないという。
そして、残りの30%は現物のゴールド、ゴールドの採掘企業に投資していると話した。
なお、プリエゴ氏がビットコインやゴールドに注目している理由は、セイラー氏やベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏らと同様。動画のタイトルの通り、法定通貨(プリエゴ氏の場合はペソ)を持ち続けることにインフレなどのリスクを感じているからである。
インフレとは
「インフレーション(Inflation)」の略で、モノやサービスの値段(物価)が上がることを指す。一方で、お金の価値が相対的に下がることも意味する。
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