
30億円のビットコイン担保融資
米上場の持続可能エネルギー管理企業のカルール・テクノロジー・グループが7月8日、コインベース・グローバルの子会社コインベース・クレジットから2000万ドル(30億円規模)の与信枠を確保したと発表した。同社初のビットコイン担保融資となり、戦略的ビットコイン蓄積計画の資金調達に活用される。
融資は複数回引き出し可能な仕組みで、カルールが保有するビットコインの一部を担保として設定される。マイケル・モー最高経営責任者は「競争力のある金利で希薄化しない資本にアクセスできる」と融資の意義を説明している。
カルールは2024年にコインベース・プライムを選択し、ビットコイン保有の管理サービスを利用している。現在、ビットコインを保有する上場企業上位10社のうち8社がコインベース・プライムの同様サービスを利用している状況にある。
同社はリチウムイオン電池を中心とするエネルギー貯蔵システムの熱管理ソリューションを専門としている。宇宙航空・防衛分野向けの次世代エネルギー貯蔵システムの設計・製造・試験を包括的に手がけている。
カルールは2024年後半からビットコインを主要資産として財務戦略に組み込み、余剰資金の最大90%をビットコイン取得に充てる方針を打ち出している。ビットコイン・トレジャリーズのデータによると、同社は上場企業135社中34位のビットコイン保有企業となっている。
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