
増えるETHトレジャー企業
ナスダック上場のゲームスクエア・ホールディングスが7月8日、取締役会でイーサリアム(ETH)投資に最大1億ドルを投じる段階的投資計画を承認したと発表し、株価が約60%高騰した。同社は仮想通貨運用大手ディアレクティックとの戦略的提携により、ETH利回り戦略を展開する。
ゲームスクエアは次世代メディア、エンターテインメント、テクノロジー企業で、北米最大級のゲーミングメディアネットワークを運営している。同社は世界的に影響力の高いゲーミング組織フェイズ・クランe-スポーツを通じて、Z世代やミレニアル世代との接点を強化している。
ジャスティン・ケナ最高経営責任者は「分散型金融の実証済み投資家グループの信頼を反映している」と述べた。同社はまず800万ドルの公募増資を実施し、その大部分をイーサリアム運用戦略の立ち上げに充てる計画だ。
ディアレクティックの独自プラットフォーム「メディチ」は機械学習モデルと自動最適化を活用し、8-14%の目標利回りを設定している。これは現在のイーサリアム・ステーキング基準の3-4%を大幅に上回る水準だ。
同社の新戦略はステーブルコインやNFTなどの資産も活用し、リターンの多様化と増幅を図る。ケナCEOは「ゲーミング、テクノロジー、メディアの既存基盤を強化し、デジタル資産の機関投資家採用という広範なトレンドに合致している」と強調した。
ビットコイントレジャーのトレンドに続き、シャープリンクやBTCS、ビットマインなどETHを採用する企業が増えている。
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