
トランプ就任後最大の収益
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、トランプ米大統領と一族が支援するワールドリバティファイナンシャルのネイティブトークン「WLFI」が9月2日、バイナンス、コインベース、アップビットなど主要仮想通貨取引所での取引を開始した。取引開始から1時間で約10億ドル相当の取引量を記録し、仮想通貨市場で大きな注目を集めた。
WLFIは取引開始直後に一時0.35ドルに達し、総供給量1,000億トークンベースで完全希薄化後時価総額が300億ドル超となった。WSJによると、トランプ一族は全WLFIトークンの約25%を保有しており、現在の価格水準では一族の保有分が55億ドルを超える価値となり、就任後最大の収益となった。
同紙は、WLFIが現在トランプ一族の最も価値の高い資産となり、数十年にわたって築き上げた不動産ポートフォリオの価値を上回ったと報じた。大統領就任後も世界各地で不動産取引を継続しているが、急成長する仮想通貨事業が最大の収益源となっている。
しかし、プリセール参加者3つのウォレットが合計1億6,000万WLFI(約5120万ドル相当)をバイナンスに移転するなど、初期投資家による大きな売り圧力が確認され、価格は0.23ドルまで反落。WSJの報道では、最初の投資家たちは0.015ドルで購入したトークンで大きな利益を得る機会を得たとしている。
WLFIは2024年10月から段階的プリセールを実施し、第1段階で0.015ドル、2025年1月の第2段階で0.05ドルで適格投資家向けに販売した。プリセールは2025年3月に終了し、総額約5億5,000万ドルを調達していた。
WLFIはイーサリアム上でAave V3を活用したDeFiプラットフォームのガバナンストークンとして機能する。ワールドリバティファイナンシャルは独自のUSD1ステーブルコインをイーサリアム及びソラナに展開し、時価総額26億ドルで世界6位のステーブルコインに成長している。
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