
SBIクリプトでハッキング被害か
ザックXBT(ZachXBT)が報告したところによると、SBIホールディングス傘下の仮想通貨マイニング事業である「SBI Crypto」から約2,100万ドル(約31億円)相当の仮想通貨が不正流出した。
9月24日にテレグラムで疑わしい資金移動を報告し、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ドージコイン、ビットコインキャッシュが流出したと指摘した。
ザックXBTによると、流出した資金は即時交換サービスを経由するか、仮想通貨ミキサーのトルネード・キャッシュを通じてマネーロンダリング(資金洗浄)された可能性がある。オンチェーン記録では、侵害されたウォレットから資金が系統的に抜き取られ、5つの即時交換サービスを経てトルネード・キャッシュに送金されている。
同氏は複数の裏付けが、北朝鮮による他の既知の攻撃と類似していると指摘した。
SBIホールディングスの公式声明
SBIホールディングスは2日、「SBI Cryptoが自己資産として所有する仮想通貨の不正流出を確認した」と発表した。現在、原因究明や流出額の特定などの調査を進めているが、連結業績への影響は軽微であると説明している。SBI Cryptoは海外で事業展開する仮想通貨マイニング企業であり、今後の事業整理も含めて検討するとした。
なお、国内で仮想通貨交換業を運営する「SBI VCトレード」と「ビットポイントジャパン」では不正流出などの被害は確認されていないと強調。両社は暗号資産管理主体がSBIクリプトとは異なっており、顧客への影響はないことを確認している。