
ステーブルコイン発行などを計画
ソニー銀行は、米国で国家銀行免許を取得するために申請書を提出したことがわかった。情報を入手した海外メディアが16日に報じた。
厳密には子会社のConnectia Trustが暗号資産(仮想通貨)を含む事業を行う計画。具体的には米ドルステーブルコインの発行と準備資産の管理、カストディサービス、デジタル資産運用サービスなどを行うという。
カストディとは
投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。
申請書は本記事執筆時点では見当たらないが、申請先である米通貨監督庁(OCC)の公式サイトを見ると、たしかにConnectia Trustという企業が銀行免許を申請している。
申請書を受領したのは今月7日。対象のウェブページを見る限りソニー銀行の子会社であるかは不明確だが、「Decrypt」らのメディアは申請書を確認している模様だ。
仮想通貨に肯定的なトランプ政権が米国で誕生したことで、仮想通貨企業による銀行免許申請は増加傾向にある。例えば今年7月にはリップル社がOCCに国家銀行免許の申請を行ったことが明らかになっていた。
OCCの公式サイトによれば、以下などのデジタル資産関連企業が国家銀行免許を申請中だ。
- Coinbase National Trust Company
- Paxos Trust Company, National Association
- BitGo Bank & Trust, National Association
- Ripple National Trust Bank
ソニー銀行は、先月に東京証券取引所プライム市場に上場したソニーフィナンシャルグループの子会社。最近、Web3事業に積極的に取り組んでいる。
10月1日には、ソニー銀行のWeb3関連子会社であるBlockBloom(本社:東京)が事業を開始。BlockBloomは、ブロックチェーン技術などを活用した各種Web3事業を企画・実施しながら、Web3施策やWeb3事業への参画を検討している企業に向け、コンサルティング事業を展開していく。