はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

銀行破綻リスクへの警戒強まる

米国の地方銀行が過去2週間で商業顧客への不良債権を償却したことで、ウォール街に健全性への懸念が広がっているとABCが18日に報道した。投資家は更なる悪材料の可能性を警戒しており、金価格は今週7.34%上昇した。

ザイオンズ銀行、ウエスタン・アライアンス銀行、投資銀行ジェフリーズが簿外の不良投資を開示し、株価が急落した。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは今週火曜日、「ゴキブリを1匹見たら他にもいる可能性が高い」と述べ、潜在的な不良債権を抱える銀行に更なる問題が生じる可能性を警告した。

投資家が追跡する銀行バスケットのKBW銀行指数は今月7%下落している。連邦準備制度理事会のデータによると、銀行は2夜連続で中央銀行の翌日物レポ施設を利用した。これは新型コロナウイルスパンデミック以来初めてで、銀行が短期的な資金不足を補うために流動性の高い証券を現金に転換する必要性を示している。

ザイオンズ・バンコープは木曜日、商業産業ローンで5,000万ドルを償却し株価が下落した。ウエスタン・アライアンスはキャンター・グループVという事業体による詐欺被害を主張し、ジェフリーズは破産した自動車部品会社ファースト・ブランズの59億ドルの債務を保有していると明らかにした。大手銀行も影響を免れず、フィフス・サード銀行は破産したサブプライム自動車販売会社トリカラーから1億7,800万ドルの損失を計上した。

地方銀行は中小企業への融資や商業用不動産開発の主要貸し手として経済の重要な部分を占めている。連邦預金保険公社によると、資産規模100億ドルから2,000億ドルの銀行は120行以上ある。これらの銀行は大手ウォール街銀行ほど事業が多様化されておらず、不動産や産業ローンへのエクスポージャーが高い。

2023年の銀行危機では、低金利ローンと商業用不動産に過度にエクスポージャーを持つ中堅・地方銀行が関与した。シリコンバレー銀行が破綻し、シグネチャー銀行も続き、ファースト・リパブリック銀行はJPモルガンに緊急売却された。当時も金価格は投資家が安全資産に殺到したことで急騰していた。

関連:金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?

WebX アンケートご協力のお願い
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧