2025年は10億ドル超の融資見込み
ステーブルコイン発行最大手のテザーは18日、ビットコイン(BTC)担保融資の世界的リーダーであるレドン(Ledn)に戦略的投資を実施したと発表した。レドンは設立以来28億ドル超のビットコイン担保融資を実行し、2025年だけで10億ドル超の融資が見込まれている。
レドンは2018年に設立されたカナダ拠点のフィンテック企業で、ビットコイン保有者向けの金融サービスに特化している。ユーザーはビットコインを売却せずに現金やステーブルコインなどの流動性にアクセスでき、課税対象となる売却や価格上昇の機会を逃すことを避けられる。
同社はビットコインのみに焦点を当てることでサービスを簡素化しリスクを削減しており、120カ国以上で事業を展開している。レドンはブロックファイやセルシウスなどの競合が倒産した2022年の仮想通貨融資危機を乗り越え、透明性とセキュリティで評価を築いてきた。
レドンは2025年第3四半期だけで3億9,200万ドルの融資を実行し、2024年通年の総額にほぼ匹敵した。同社の現在の年間経常収益(ARR)は1億ドルを超えており、安全なビットコイン担保融資商品への需要の高まりを示している。レドンのインフラには高度なカストディ、リスク管理、清算システムが含まれ、融資期間中に顧客のビットコインを担保として安全に保管する。
データインテロの仮想通貨担保融資市場見通しによると、同セクターは2024年の推定78億ドルから2033年までに600億ドル超に成長すると予測されている。仮想通貨を担保として活用する代替融資ソリューションへの需要が高まり、個人と企業に所有仮想通貨を清算せずに柔軟な流動性アクセスを提供する。レドンは中央集権型融資での存在感があり、需要が加速する中で個人・機関投資家市場全体での信用アクセスを深化させる好位置にあるという。
テザーのパオロ・アルドイノ最高経営責任者(CEO)は「金融イノベーションは人々に力を与えるべきだという信念を反映している」と述べた。同氏はレドンとともに個人が仮想通貨を売却せずに信用にアクセスできるよう拡大し、自己カストディと金融レジリエンスを強化すると説明した。レドンのアダム・リーズ共同創業者兼CEOは「レドンの融資残高が2024年レベルから約3倍になる見込みで、ビットコインに全力投球する決定が正しかったことが証明された」と述べた。
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