分散型取引所の安全保障リスクを警告
エリザベス・ウォーレンべい上院議員が分散型取引所(DEX)の国家安全保障上のリスクについて警鐘を鳴らした。トランプ関連ステーブルコインの取引と北朝鮮ハッカーによる資金洗浄への関与を理由に、パンケーキスワップを名指しで指摘した。
ウォーレン議員は12月15日付の書簡でスコット・ベッセント財務長官とパム・ボンディ司法長官に宛て、1月12日までの回答を求めた。分散型取引所に関する法定・規制当局の権限の隙間や、トランプ一族を含む仮想通貨関連の利益相反防止策について質問している。
パンケーキスワップはユニスワップのようにKYC不要で仮想通貨を即座に交換できる分散型取引所だ。
ブロックチェーン分析企業アリウムによると、2月の仮想通貨取引所バイビットからの14億ドル盗難事件で、盗難資金の約20%に当たる2億6,300万ドルがパンケーキスワップを通じて洗浄された。専門家は北朝鮮の洗浄プロセスが分散型金融ツールや分散型取引所に大きく依存していたと説明している。
財務省は以前、北朝鮮の大規模なハッキングとマネーロンダリングが大量破壊兵器とミサイル計画の資金源になっていると指摘した。分散型取引所は犯罪者にとって「完璧な出口」と評され、最小限の本人確認で不正利益を換金できる。
また、ウォーレン議員はトランプ一族関与の仮想通貨企業ワールドリバティファイナンシャルとの関係も問題視した。ウォールストリートジャーナルによると、同社の主力ステーブルコインUSD1の取引の90%以上がパンケーキスワップで行われている。
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チェイナリシスの2025年仮想通貨犯罪報告書は、不正行為が多様化・専門化していると指摘した。エリプティックは2018年にビットコインで行われていたマネーロンダリングが、現在はステーブルコインや分散型金融エコシステムを利用する洗練された手口に進化したと報告している。
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