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仮想通貨・株式市場の展望、2026年前半に景気後退入りの可能性=スイスブロック

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「実体経済はサイクル後期の徴候」と見解

投資運用・マーケット分析会社「スイスブロック」のアナリストを務めるヘンリック・ゼバーグ氏は年初に、2026年の株式・暗号資産(仮想通貨)市場を展望するレポートを発表した。

2026年初頭にかけては株式と仮想通貨に強気であるものの2026年第1四半期(1~3月期)から第2四半期(4~6月期)にかけて景気サイクルが転換する可能性を指摘している。出口を見極めることが重要だとする格好だ。

短期的には現在、市場をさらに押し上げる可能性のある高揚感の渦中にあると考えるとした。しかし同時に、これはバブルの最終段階ではないかという懸念も強まっていると続けている。

実体経済はサイクル後期の徴候を示しており、特に注目すべきは、経済の強さを支える最後の柱である労働市場が、ついに軟化していることだと指摘。雇用の伸びは、2007年のリーマン・ショック前の状況と同様に、事実上頭打ちとなっていると続けた。

出典:ヘンリック氏レポート

月次非農業部門雇用者数の増加率(青線)はほぼゼロにまで減少し、雇用の伸びの12か月移動平均(赤線)は、歴史的に景気後退期直前の水準(灰色の棒グラフ)に達していると述べる。

その他にも、景気サイクル後期に典型的な指標として、製造業指数と貨物量が1年以上前にピークを迎え、その後減少に転じていること、企業収益の伸びは鈍化しており、銀行は融資基準を厳格化していることを挙げた。

これらは資産価格が上昇する中で見過ごされやすい、深刻な悪化だとも分析する。

関連:2026年の仮想通貨相場の上昇継続に必要な3つの条件、Bitwise幹部が分析

米国債利回り曲線から景気後退を予想

ヘンリック氏は、GDPなどの主要指標は依然として緩やかな成長を示しており、消費者支出は多くの予想よりも長く持ちこたえているとも指摘。まだ景気後退には陥っていないと言い添えた。

ただし景気後退の兆候が本格的に現れ始めているところだとしている。最も知られているのは、利回り曲線で、長期間にわたって逆イールド状態にあったが、最近急速にこれが解消されている。

利回り曲線とは

同じ信用度の債券(今回は米国債)について、「残存期間(満期)」と「利回り(利率)」の関係をグラフにしたもの。通常は右肩上がりになる。

逆イールド(逆転現象)とは短期金利の方が長期金利より高くなる状態のことだ。これは通常、市場が「将来は景気が悪化し、金利は下がる」などと予想していることのサインと見られる。

ヘンリック氏は、米国債10年物利回り・3か月物利回りの逆イールドが解消されつつあり、これは過去景気後退の前兆になってきたと述べる。

FRBの積極的な利上げにより、2022~24年にかけて利回り曲線は大きく逆転していたが、現在は利下げが迫る中、利回り曲線は元に戻るところだとした。プラスへの急上昇は2007年の景気後退前にも観測されていると述べる。

この指標を背景に、2026年6月までに景気後退が差し迫っていることを示唆していると結論した。

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