- 欧州で機関投資家仮想通貨取引プラットフォーム提供開始
- 欧州スイスの隣国、リヒテンシュタインの銀行であるBank Frickが機関投資家を主に対象とした仮想通貨取引プラットフォームDLT Marketsを提供することを発表した。
欧州銀行、機関投資家向けの仮想通貨取引サービスを開始
欧州リヒテンシュタインの銀行であるBank Frickが機関投資家を対象とした仮想通貨取引プラットフォームDLT Marketsの提供を開始すると発表した。
Pleased that @BankFrick established its second spin-off "The DLT Markets AG" to provide institutional investors with professional access to the multi-exchange trading of digital #tokens by developing a globally positioned platform. Read more on https://t.co/zVRQRXvlZN pic.twitter.com/j0MEYsRq8o
— Bank Frick (@BankFrick) 2019年2月20日
Bank Frickの2つ目の仮想通貨関連事業であるDLT Marketsは「株式を取り扱う金融事業と同等の規制面におけるセキュリティと新しい資産クラスの恩恵、双方を両立したもの」だと同行は説明した。
2018年3月にも、同行は主要5つの仮想通貨銘柄への投資とコールドウォレット保管サービスの提供を始めており、米ドル、ユーロ、そしてスイスフランでビットコインやリップルなどを購入することができる。
さらに仮想通貨市場が熱狂していた2017年9月には、スイスフランを使う諸国では初だったビットコインとイーサリアムのバスケット取引を提供するなど、比較的早期から仮想通貨への関心を示してきた。
Bank FrickのCEOであるEdi Wögerer氏は今回の機関投資家向けの新サービスについて、以下のように言及した。
DLT Marketsの設立で、我々は規制を遵守したブロックチェーンの銀行における領域で主導的な地位を構築している。
この子会社を通して、機関投資家にEUの規制に準じた銀行とフィンテック企業の独特な組み合わせを提供したい。
仮想通貨の取引と安全な管理は一般的な投資事業と同じように、表裏一体なのだ。
リヒテンシュタインはクリプトバレーと称されるツークを有する隣国スイスと並び、仮想通貨やブロックチェーン技術に対する前向けでオープンな政府の取り組みが世界中から評価されている。
米ドル、日本円に続き仮想通貨建の人気があるユーロを有する欧州圏において、機関投資家向けのサービスが整うことは朗報だと言えるだろう。このような動きが小国リヒテンシュタインから拡大することに期待していきたい。
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