CoinPostで今最も読まれています

今年最も上昇した仮想通貨銘柄5選|ライトコイン、バイナンスコイン等

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2019年に入り価格上昇を見せている上位通貨5選
2019年以降もビットコイン価格が低迷を続けるなど、停滞感の拭えない仮想通貨市場。そんな中、ライトコインの半減期や新サービスの提供などで価格上昇が見られた、時価総額上位のアルトコイン5銘柄をまとめて掲載。

直近3ヶ月で大幅上昇した主要仮想通貨5選

仮想通貨市場は昨年11月、ビットコインキャッシュの敵対的ハードフォークに伴うハッシュ戦争の影響による売りの連鎖で大ダメージを受け、全面安の様相を呈していた。

仮想通貨市場において50%以上の市場占有率(ドミナンス)を誇るビットコインは、2019年以降の3ヶ月で10%ほどの反発を見せたが、それ以上の価格上昇率を見せた通貨も多数ある。

今回、主要アルトコインの価格回復幅と関連材料をまとめた。

2019年最初の3ヶ月で最も上昇した時価総額上位の主な5通貨は以下の通りである。(掲載は価格上昇率順:CoinMarketCap参照)

  • バイナンスコイン(BNB)
  • ライトコイン
  • テゾス(XTZ)
  • メイカー(MKR)
  • イオス(EOS)

バイナンスコイン(BNB)

2019年のアルトコイン相場を牽引しているのは間違いなくバイナンスコインだろう。

1月1日付の価格と比較すると価格は約200%も上昇しており、時価総額TOP10の通貨においては最も上昇を見せた。

出典:CoinMarketCap

バイナンスコインの発行元である仮想通貨取引所バイナンスは2019年1月から独自のトークンセールプラットフォーム「Binance LaunchPad」でBNB支払いでトークンセールを行っており、現在までに3回行われたセールはいずれも早期完売に終わるなど人気の高さを誇っている。

大手メディアWSJは過去3ヶ月におけるICOによる資金調達額は昨年の同時期の69億ドルから58分の1以下となった1億1800万ドルまで低下していると報道したが、バイナンスが上述のプラットフォームで行っているようなIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)に対する人気度は高まっている傾向がある。

また最近でもバイナンス・ローンチパッドの販売形式が変更されたことでBNBの上昇が見られていた。

ライトコイン(LTC)

また時価総額5位のライトコインは2019年に入ってから価格は、1月1日の年初来安値から2倍に上昇している。

出典:CoinMarketCap

2018年の全体的な下落相場に追い打ちをかけた11月の急落以降、ライトコインは苦しい状況が続き一時的には24ドルで底値をつけた。

しかしその後2月初旬前後に上昇を見せ始め、その後も上向きの動きを続け現在は11月来の価格水準に戻りつつある。

出典:CoinMarketCap

2月初旬の上昇の大きな要因となったのは2月8日、ライトニングネットワークを利用した決済システムでライトコインが利用可能となったことだ。

またライトコイン財団が匿名機能技術ミンブルウィンブル搭載の可能性を検討する上でBeam社と連携する可能性も示唆されたももう一つの上昇要因だったと言える。

CoinPost関連記事

仮想通貨ライトコイン、時価総額4位ランクイン|ライトニングネットワークと新匿名技術の導入に注目
昨日から高騰を高騰を見せているライトコイン、新たな匿名機能の導入発表に続き、高速決済システムの利用が4000店舗以上に拡大されることも明らかに。

長期的な材料|ライトコインの半減期

また継続したLTC高騰の大きな材料となっているのは今夏8月頃に予定されているライトコインの半減期だ。

ライトコインより上昇を見せているPoB(プルーフ・オブ・バーン)採用のバイナンスコインと違い、ライトコインにはマイニングを必要とするPoW独特のファンダメンタルズ材料を有している。

ライトコインは8月上旬頃にマイニングによる報酬額が現在の25LTCから12.5LTCに半減される予定だ。

半減期予測サイトによると現在ライトコインの半減期は8月6日前後と記載されているが、半減期の実施はブロック数に依存するため数字はあくまで目安として見てもらいたい。

半減期はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)採用通貨における供給量を制限することで、需要と供給の関係から長期的な通貨の価値を保つことが主な狙いとされた仕組みだ。

ライトコインは2015年にも半減期を一度通っており、当時は2014年以降価格が急落していたものの、半減期の2ヶ月前から価格が急騰していた。

しかしビットコインなどでは半減期の6ヶ月から、マイニング報酬の減少を意識した需要の高まりが見られる傾向があり、今年見られているライトコイン上昇の大きな要因となっていると考えられている。

イオス(EOS)

現在時価総額4位の仮想通貨イオス(EOS)は2019年に入ってから価格が60%ほど上昇した。

出典:CoinMarketCap

イオスの特筆点としては中国のブロックチェーン研究機関やイギリスの仮想通貨企業からの仮想通貨格付けにおいて高評価を得ている事だ。

昨年から主要仮想通貨銘柄のブロックチェーン格付け「国際パブリックチェーン技術評価指標」を毎月発表している中国の行政機関CCID(北京情報センター)のブロックチェーン研究所はイオスを「一位」と評価している。

同レポートではイオスの基本となる技術の部分が高い点数を得ている。

また英国の仮想通貨企業Weiss Rating社も今月仮想通貨格付けのレポートを発表しており、イオスは「イーサリアムと対を成す主要通貨」と称している。

また2019年3月において、イオスのオンチェーン上の取引量はビットコインやXRP、トロンなどと共に最も高い水準だった。

CoinPost関連記事

第11回『国際ブロックチェーン格付け』仮想通貨リップル(XRP)順位が2つ上昇、ビットコインは15位と現状維持
中国の行政機関であるCCIDのブロックチェーン研究所は、仮想通貨に関連する第11回「パブリックチェーン技術評価」を公表。リップルは前月比で2つ順位を上げ、ビットコインのランクは変動せず15位を維持した。

メイカー(MKR)とテゾス(XTZ)

また米国の大手取引所コインベースは先週末30日、機関投資家を対象に仮想通貨テゾス(XTZ)のステーキングサポートを行なっていく方針を発表していた。

この発表が後押しとなって、仮想通貨テゾスは2019年に入ってから約100%以上の上昇を記録している。

出典:CoinMarketCap

また2ヶ月近く0.40ドル台を推移していたXTZは20日前後から上昇を見せており、この背景にはテゾス・システムのアップデートに関わる投票が要因だと思われる。

さらにコインベースはテゾスのステーキング対応を発表するとともに、仮想通貨メーカー(MKR)もサポートしていく予定であることを表明した。

仮想通貨メーカー(MKR)は2019年1月1日より約70%の上昇を見せた。

出典:CoinMarketCap

仮想通貨市場は「弱気相場」が長らく続き、相場の変動性も2017年のピーク時からは落ち着きを見せているものの、通貨の基盤となるブロックチェーン技術やアプリケーションの開発は進んでいるとして徐々に回復した方が良いとする見方もある。

そうした中でもプロジェクトやサービスが充実している主要通貨において上向きな価格の値動きが見られているのは前向きなことであろう。

CoinPost関連記事

仮想通貨を預けて報酬を得る 米仮想通貨取引所コインベースがPoSに対応するカストディサービスを提供へ
Coinbaseは、PoSシステム利用のカストディ・ステーキングサービスを開始予定であることを発表。ネットワークでノード担当することで、カストディサービスを提供するという新たな機関投資家向けの事業展開だ。
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

2019年以降、ビットコインよりも高い時価総額上昇率を見せた仮想通貨銘柄37選
2019年以降も低迷を続けるビットコイン市場だが、時価総額を上昇させているアルトコインも散見された。今回は、時価総額が1億ドルを超えている仮想通貨銘柄37選と、主な銘柄の上昇理由を掲載する。
米国の仮想通貨関心度上向く アルトコイン関連検索数が2017年のバブル相場を上回る
”過去最長の弱気相場”の真っ只中にある中で、米国の投資家の仮想通貨への関心が上向きに転じてきたことがわかった。アルトコイン関連の検索数では、2017年末を超える水準に到達している。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧