はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン「ライトニングネットワーク」上のDEX、ベータ版稼働開始|即時クロスチェーン取引も可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ライトニングネットワーク上のDEX、公開ベータ版が稼働開始
ビットコインのライトニングネットワーク上に構築された分散型取引所が公開ベータ版をローンチした。「アトミックスワップ」を活用することで、DEXでありながらも中央集権型の取引所と遜色ない速度で取引が可能であるという。
ライトニング・ネットワークとは
日常的な細々とした支払い/決済(マイクロペイメント)を、ビットコインを使ってより手軽に行えることを目的とした、ビットコインのセカンドレイヤーで機能するオープンソースプロトコル。2015年に研究者のタデウス・ドライジャ氏とジョセフ・プーン氏が発案し、ホワイトペーパーで公表した。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

LN上のDEX「Sparkswap」公開ベータ版が稼働開始

バイナンスやOKExなどの大手仮想通貨取引所が、それぞれ独自開発したブロックチェーン上で分散型取引所(DEX)の展開準備を進める中、ビットコインのライトニングネットワーク上に構築されたDEX「Sparkswap」は4月8日、メインネットで公開ベータ版をローンチしたと発表した。

米サンフランシスコに拠点を置くSparkswapは、ビットコインのスケーラビリティ問題解決策として期待されているライトニングネットワーク(以下LNと表記)が、クロスチェーン(異なるブロックチェーン間をまたぐこと)の高性能アプリとしても画期的な技術であることを確信し、2018年2月から開発を行ってきたという。

  

LNは、ペイメントチャネルというオフチェーン(ブロックチェーンの外)で取引を管理する仕組みを用いたセカンドレイヤーを活用した技術である。

連続した取引における最初と最後の取引のみをブロックチェーンに伝達、それ以外をオフチェーンで処理することによって手数料の大幅な低下や取引の高速化が可能となる。

そのような取引の低コスト化と高速化から、マイクロペイメント(少額決済)としての利用にも注目が集まるが、アトミックスワップと組み合わせることで異なるブロックチェーン間(互換性)の仮想通貨取引に活用することもできる。

なお、アトミックスワップとは、取引所など第三者の仲介なしに異なる仮想通貨の交換を当事者間で安全に完結できる技術を指す。

取引は、双方が設定した条件が満たされた場合は同時に実行され、条件が満たされない場合は一定時間後に当事者に全額返金される仕組みとなっている。そのため、不正取引のリスクは大幅に軽減できる。

また、ユーザー自身が資産ならびに秘密鍵の管理を行う、非カストディ型の取引を特徴としている。

なお現在のところアトミックスワップに成功している仮想通貨は、ビットコインやライトコインをはじめ、Decred、Vertcoin、Viacoin、Monacoin、Bitcoin Cash、Particl、Qtum、Zcoin、VIPSTARCOINといったアルトコインがある。

Sparkswapが展開するDEXは、まさにこのアトミックスワップという仕組みを活用し、ユーザーの資産管理を他者に委ねる必要のないDEXでありながらも、取引のスピードという面では中央管理型の取引所に引けを取らないレベルで実現できるという。

今回公開されたSparkswapのベータ版は、ビットコインライトコインの通貨ペア取引を対象とし、トランザクションの規模は現在のところ、一日2500米ドル(約27万円)に制限されている。

Sparkswapは複数の取引所間で取引を行うプロトレーダーやセミプロ向けに設計されており、より金額の大きいトランザクションをサポートし、異なるユーザー層を獲得することで、現在はほとんどが少額決済に使われているLNの利用率を高める効果も望めるという。

 

Sparkswapの設立者Trey Griffith氏は、取引はあらゆる金融システムの基本的な構成要素であり、ユーザー自身が資産の管理を行える取引方法を構築することは仮想通貨が次世代の金融システムとなる可能性を実現するために重要だと述べている。

そして、このような非カストディ型の取引を可能にするSparkswapのビジョンは、Initialized Capital、Pantera Capital、Foundation Capital、Y Combinatorなどの大手投資企業から支持を得て350万ドル(約3.9億円)の資金調達に成功している。

Griffith氏は、これからの展開として、LNにおけるビットコインの容量を増強することに加え、ステーブルコインやイーサリアムをベースとした資産のサポートを統合することを検討していると語った。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧