はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ミシガン州下院、仮想通貨活用した犯罪を刑法の処罰対象に追加する法案可決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ミシガン州下院、仮想通貨を刑法に追加する法案を可決
ミシガン州の下院議会は、資金洗浄や恐喝など複数の刑法の範囲規定を見直し仮想通貨を含めた修正案を可決した。なお「金融取引商品」や「価値のある物」として分類される。

ミシガン州下院、仮想通貨を刑法に追加する法案を可決

米ミシガン州の下院議会は日本時間10日、複数の刑法の処罰対象に「仮想通貨」や「分散型台帳」を含んだ修正案を可決したことが地元紙の報道で明らかとなった。

同法案が今後上院を可決しミシガン州知事に署名されれば、仮想通貨や分散型台帳を利用した以下の犯罪が刑法に反し処罰対象となる。

  • 動物虐待
  • クレジットカード犯罪
  • 恐喝・詐欺などの犯罪行為
  • 横領
  • データの偽造
  • 資金洗浄

法案を提出した議員の一人であるRyan Berman氏はこの法案が主催者だけが逮捕された闘犬事件がきっかけとなったと説明している。闘犬は通常賭博行為に当たるため参加も違法だが、参加者は仮想通貨でベットしていたことから逮捕に至らなかった。

Berman氏は法案が20世紀前半に書かれて今ある技術が当時無かったと説明。規制が古いままだと「法の抜け穴」を作りかねないことから、新しい技術を規制の一部にすることが今回の修正案の目的だと述べた。

一番代表的なところでは、仮想通貨が資金洗浄やクレジットカード犯罪の行われる金融代替物に含まれることとなった。

また恐喝など、脅迫など暴行によって無理やり他者から金銭や財物を取る行為の対象に仮想通貨なども含む「価値のある物」も含まれた。

さらに他者の仮想通貨を無断で自分のものにする行為も「横領」に、ブロックチェーン上のデータを改ざんする行為も「偽造」に当たる。

同法案は今後ミシガン州の上院で検討されることになる予定だ。

米国においては各州の州政府ごとが仮想通貨に対する様々な法案を編み出している。コロラド州では「デジタルトークン法」が施行され、仮想通貨は有価証券ではない独自の資産クラスに位置付けられているほか、ワイオミング州では仮想通貨を「お金」と見なす法案も可決されていた。

このような法案は最近できたばかりで、仮想通貨に対して前向きな法案だがより厳しい州も見られる。

ニューヨーク州でも2015年から仮想通貨取引業の登録制度、ビットライセンスが施行されており現在19社のみが登録を認められている。認定を得られなかった仮想通貨企業にはShapeshiftや大手取引所クラーケンなどがあるため、厳しい基準を定めていると言えるだろう。

仮想通貨が資金洗浄などと連想される良くない法案だと言うこともできるが、同時に仮想通貨が既に「社会の一部」であると認めた上での修正案だとも言える。

仮想通貨の普及には良くも悪くも「規制の明確化」が必要なため、今回の法案可決はそこに向けた一歩と捉えられるだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/07 火曜日
19:08
トレカ市場を変革?!TCGのNFT化(トークン化)とは?図解でわかりやすく
ポケモンカードをはじめとするトレーディングカードのNFT化(トークン化)とは何か。仕組み・メリット・注意点を図解でわかりやすく解説。CourtyardやCollector Cryptの事例も紹介。
17:18
「韓国個人投資家の9000億円がイーサリアム・トレジャリー企業に集中」 サムソン・モウが警鐘鳴らす
サムソン・モウ氏は、韓国の個人投資家による約9000億円がイーサリアムの価格を押し上げていると指摘し、イーサリアムおよびイーサリアム・トレジャリー企業に対する投資リスクを警告した。
15:29
なぜアフリカは仮想通貨普及で世界をリードし得るのか?金融イノベーションの最前線をレポート
アフリカの仮想通貨採用が急拡大している。ビットコインやステーブルコイン(USDT/USDC)がケニア、ナイジェリア、ガーナで浸透。M-Pesa連携、送金コスト削減、インフレ対策の実例と、EUのMiCA規制から学ぶアフリカの金融イノベーションの未来を探る。
13:50
ソラナ・カンパニー、775億円相当SOL超を蓄積
ナスダック上場のソラナ・カンパニーが6日、デジタル資産トレジャリー戦略の一環としてソラナの継続的な取得を発表した。220万SOL超と1500万ドル以上の現金を保有。
13:20
FIFAのトークン化チケット購入権RTB、スイス当局が賭博の疑いを調査
スイスの賭博規制当局が、国際サッカー連盟公式の2026年W杯チケット購入権トークンを調査している。賭博に該当する可能性を検討中だ。
11:35
シタデルのケン・グリフィンCEO、金とビットコインへの資金流入に懸念を表明
ブルームバーグが10月7日に報じたところによると、シタデルのケン・グリフィン氏が投資家がドルより金を安全資産と見なし始めている状況に懸念を示した。デベースメント・トレードと呼ばれる金、銀、ビットコインへの投資拡大に言及。
11:05
「年末にかけて金・仮想通貨・テック株を保有」チューダー・ジョーンズ氏
著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、現在の株式市場における強気相場にはまだ大幅な上値余地があるとの見方を示した。年末にかけて金、仮想通貨、テック株を組み合わせて保有すると説明している。
10:30
Plume Network、SECにトランスファー・エージェント登録 価格20%以上高騰
RWA特化のPlume Networkが米証券取引委員会からトランスファー・エージェント資格を取得した。米国証券市場のオンチェーン化を進めるとしている。
09:40
イーサリアムのM2相関性ラグ解消で価格1万ドル到達の可能性=アナリスト分析
Cryptoquantのアナリストは米M2マネーサプライの拡大とイーサリアムの流動性ラグについて分析し取引所在庫の減少と機関投資家の買い需要増加を背景にETH価格がこのサイクルで1万ドルに到達する可能性があると大胆予測。
08:02
メタプラネット、ビットコイン含み益が810億円に到達
10月7日の報道によると、世界第4位のビットコイン保有企業メタプラネットの含み益が5億4000万ドル(約810億円)に達し過去最高を記録。PHASE II戦略による今後の展開が注目される。
07:35
仮想通貨投資商品、先週は過去最大の約9000億円が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、先週のデジタル資産の投資商品への資金流純入額は約8,940億円だったと発表。ビットコインの投資商品への流入が最も多かったとし、要因の分析もしている。
07:02
ストラテジー、週次のビットコイン購入を一時停止 含み益約5兆円に
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーが9月29日から10月5日の週にビットコインを購入しなかったことが最新のSEC提出書類で明らかになった。優先株の配当支払いで1億4000万ドルを支出。
06:15
グレースケール、米国初のステーキング機能付き現物仮想通貨ETFを開始
グレースケール・インベストメンツが6日、イーサリアムとソラナのステーキング機能を備えた米国初の現物仮想通貨ETFの提供を開始した。
05:55
モルガン・スタンレー、仮想通貨のポートフォリオ配分上限を最大4%と推奨
大手銀モルガン・スタンレーのグローバル・インベストメント・コミッティーが先週発表したレポートで、顧客ポートフォリオにおける仮想通貨の配分上限を最大4%とする保守的なアプローチを推奨している。
05:40
トム・リー率いるビットマイン、1234億円相当のイーサリアム追加購入
ビットマインが6日に発表した最新の保有状況によると、283万ETHを保有し供給量の2%を超えた。仮想通貨と現金を合わせた総資産は134億ドルに達し、世界最大のイーサリアム・トレジャリー企業としての地位を強化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧