- Bitfinex、NY当局の指摘を全面否定
- 本日ニューヨークの司法長官からテザーの裏付け資産の不正利用を指摘されたBitfinex側が公式声明を発表。当局の発表内容を全面的に否定する姿勢を見せた。
Bitfinex、NY当局の指摘を全面否定
本日ニューヨーク司法省から裁判所命令を受けたBitfinex社が司法長官事務所が行なった発表内容に対して全面否定する公式声明を発表した。Bitfinex社とTether社が当局の指摘を全面否定したほか、「継続してTether社は健全な財務体制を維持している」と述べた。
Bitfinexの主張は以下の通り。
- NY当局の提出した書類による文書は誤った主張で溢れている
- 当局は850億円が紛失したと報道している
- 実際は無くなった訳ではなく、Crypto Capitalの資産は差押えられ、適切に管理されている
- 資産の取り戻しに向けて積極的に動いている
- NY当局は我々の顧客資産取り戻しに向けた動きを妨げようとしている
- BitfinexとTetherは当局に全面的に協力してきた
- 両社とも財務的に強固な状態を維持している
- 今回のようなNY当局の行き過ぎた取締をチャレンジしていく
Bitfinexは、USDT担保資産から資金を借り入れる形をとった理由は、当局に対するCrypto Capital社の資産が政府によって押収、凍結されたことが要因だったと説明したが、今回の発表で資産がなくなった訳ではないことを強調した。資産が消えた訳ではなく、政府に押収されているだけで適切に管理されているという。
またBitfinexとTetherの両社が「財務的に強固な状態を維持している」と説明し、ニューヨーク州の司法長官の主張は「いき過ぎた取り締まり」だと反対の姿勢を強調した。
本日午前7時頃にBitfinexとTether社に対する裁判所命令が発表されたことが報道された直後、ビットコインは約400ドル、5%の急落を記録。その後一部取引所ではBTCの全値戻しが確認されている。