はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン今年最大のナイアガラにDumpの影、国内大手コインチェックには明るい兆しも|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●BTC調整局面が続いた場合の下値余地は

●週足のRSIが2018年以来、およそ1年半ぶりの高水準に

金融市場と仮想通貨

17日の東京株式市場は、米トランプ大統領の「協議が順調に進んでいる」との発言から懸念が後退し、前日比187円高の21,250円と反発。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への制裁措置が取り沙汰されたことで上海株が軟調だったこともあり、上値の重さも見受けられた。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株では、コインチェックの口座申し込み件数が急増したことが報じられたマネックスグループ<8698>が業績期待から3.59%高と反発したほか、ビットコイン市場トレンド転換の思惑買いが膨らんだことで、GMO<9449>やリミックス<3825>といった仮想通貨取引所関連銘柄も上昇を見せた。

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

ビットコインテクニカル分析

高値圏で三尊天井のような形状を描いていたビットコインは、昼頃にネックラインを割り込んで下げ幅を拡大(①)。急落時のロスカット連鎖に伴うパニック売りで約12万円幅の暴落を引き起こした。

落ち方が急すぎたために心理的節目である7,000ドル(77万円)を容易く貫通して74万円まで下落した(②)。フラッシュクラッシュ直後には、大口の一斉利確による急激なリバウンドで巨大な下髭を作り、19:00現在は半値戻しのラインで揉み合っている。

株式市場の格言には、世界三大瀑布を示唆する相場の”ナイアガラ”時において、『落ちるナイフは掴むな』というものがある。急落時の逆張りは諸刃の剣というものだ。スキャルピングの達人でもない限り、ボラ急上昇時に安易に手を出すと大ケガをするリスクが高いので、特にFXトレードの際の維持率には気を付けたい。

日足で見ると、買われすぎ/売られすぎを数値化することで相場強弱を示唆するオシレーター系指標の代表格であるRSI(相対力指数)が、4月2日の暴騰以来となる90近く(88.8)まで到達していた。

2018年以来、およそ1年半ぶりの水準に達していることがわかる。2017年のバブル相場でもこれを超える数値を叩き出したのは、1BTC=200万円を超えた2017年12月と、バブル初動で第一弾アルト祭りにも発展した2017年5月の2回しか存在しない。

そのほか、25日移動平均(オレンジ線)との上方乖離率も急拡大していたほか、BFやfinexなどの需給面も再逆転しかけていたことを踏まえると、100万円超えや1万ドル超えて”大相場入り”を目指すには、遅かれ早かれ相応の調整は必要不可欠だったように思われる。

相対的に過熱感の低かった週足RSIも70に到達。2018年以来最大となっている。

アルト暴騰一巡後の目先材料出尽くしに加え、BTCの上位足が厳しい形のため、しばらく上下に乱高下するなど調整局面に入る可能性が高い。このまま続落した場合の下値余地としては、6,000ドル付近の65〜66万円が挙げられる。週足で見てもこのラインは底堅いものと考えられるが、あっさりここを底抜けてしまった場合は、センチメントにも多大な悪影響を及ぼすことになりそうだ。

とは言え、直近90日間の急激な上昇は大勢の投資家を置き去りにしていた。特に急騰後に参入した後発組は「次こそは逃すまい」との心理も働くため、アルトコインを含め”買い意欲”も旺盛だ。今後短期間でさらに大きく押すようなことがあれば、現物を仕込み切れていない大口にとっては千載一遇のチャンスとなる可能性も考えられる。

大口投資家による”Dump”の指摘

今回のビットコイン価格の急落を、大口投資家の大量売りが引き起こしたものだとする見方もある。取引所Bitstampでは、1900BTC(約15億円)の売り注文など、計5000BTCに及ぶ売却が確認されているが、そこが今回の価格下落の原因であるという主張だ。

例えば、上のツイートでは、Bitstampでの売りが、非常に高い流動性をもつBitmexでの価格に影響、その余波がマーケット全体に広がったと説明している。Bitmexは価格指標の50%をBitstampを参考にしていることから、そのような推察に至った格好だ。

そして、一方で今回の価格急落後の値動きをポジティブに捉える見方もある。

取引所Coinbaseにおいて、6,600ドルまで下落後、2本の5分足(およそ10分)で急速に7,000ドルまで復帰。上のツイートでは、大量の売りを飲み込む強い買いがあったことも指摘している。

なお、大量の売りがあったBitstamp以外の取引所では、ビットコイン価格は概ね7100ドル前後で反発。心理的節目である6,000ドル(66万円)を下回るまでには達しておらず、マーケットにおいてまだ強気な目線も多くみられる格好となっている。

足元では仮想通貨関連企業に恩恵も

足元では、好調な相場に伴い、関連セクターの景況感も大幅改善傾向にある。

ロイターの取材に対し、コインチェックの広報担当者が明らかにしたところによれば、仮想通貨の価格高騰を受け、国内最大手コインチェックの口座申し込み件数が急増していることが分かった。

BTCが5,000ドルを回復し、相場が好転し始めた4月の申し込み件数が3月の2倍となったほか、ビットコインが70万円を突破した10日以降には口座申し込みが殺到し、3月実績の7倍を記録したという。

2018年1月のハッキングによる巨額の仮想通貨流出事件に伴う各国の規制強化などの影響で、長らく市場全体を覆い込んでいた”クリプトウインター”時代。苦戦を強いられていたコインチェック(仮想通貨事業)の業績であるが、2019年を迎えると規制面が一通り整備され、業登録で金融庁のお墨付きを得ることに成功した。

17日は株式市場の地合い回復と業績好転への期待から、親会社のマネックス株が買われている。

CoinPostの関連記事

直近数ヶ月のビットコイン高騰に「人民元」の急落の影響|中国投資家の動向は
先日まとまりかけていた米中通商交渉が事実上決裂し、直近2週間で人民元が対ドルで2%下落した状況下で、中国投資家の動向も注目されている。ビットコイン市場の影響を分析する専門家の見解は。
ビットコインのフラッシュクラッシュ、欧州取引所Bitstampでクジラの大量売りか
海外取引所Bitstampでは12:00頃、1900BTC(約15億円)の売り板が入ったことが確認された。ビットコインのフラッシュクラッシュを先導した可能性も指摘されている。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/28 火曜日
18:26
EVM・非EVMアドレス統合で一層便利に、メタマスクがマルチチェーン本格対応へ 
仮想通貨ウォレット大手メタマスクが10月28日、マルチチェーンアカウント機能を発表。1つのアカウントでイーサリアム、ソラナ、ビットコイン(近日)を管理可能に。独自トークン発行への期待も高まる。
15:40
TIS、アバランチ活用のトークン発行支援始動 ステーブルコイン・セキュリティトークンに対応
TISとAva Labsが28日、AvaCloudベースのトークン発行プラットフォームを提供開始。前日にJPYCが正式発行され関連銘柄が急騰。金融機関や企業のアセットトークン化を支援。
14:19
メタプラネット、自社株買いへ ビットコイン担保で最大5億ドル調達
メタプラネットが自己株買い枠(上限750億円)を新設し、BTCを担保に最大5億ドルの資金枠を確保。 株価がmNAVを下回る局面で資本効率の改善と株主還元を狙う。
14:10
コインべースが伝統金融大手2社と提携、決済・融資分野でステーブルコイン活用拡大
米取引所最大手のコインベースが、大手銀行Citiと資産運用会社Apolloとの戦略的提携を発表した。Citiとは24時間365日対応の仮想通貨決済機能を、Apolloとはステーブルコイン活用の信用投資戦略を共同開発する。
13:55
ソラナ共同創設者、レイヤー2安全性を疑問視 ヴィタリックらの議論を受け
ソラナ共同創業者のヤコヴェンコ氏が、イーサリアムL2のセキュリティ継承に疑問を呈し、ブテリン氏らと公開論争に発展。マルチシグによる中央集権的リスクを指摘し、478億ドルのTVLを抱えるL2の安全性が焦点に。
13:35
カナダ、ステーブルコインの枠組み構築を加速 米国政策に足並み
カナダ政府が11月4日の連邦予算でステーブルコイン規制導入を急ぐ背景を解説。米国のジーニアス法成立を受け、金融主権の維持と資本流出阻止のため、規制の空白を埋める必要性に迫られている。
13:10
ベセント米財務長官選出、次期FRB議長候補に仮想通貨支持派も
ベセント米財務長官は次期FRB議長候補を5人に絞り込んだ。仮想通貨に前向きなバウマン理事やウォーラー理事が含まれており、今秋後半にトランプ大統領に推薦を提出する予定だ。
11:20
「ステーブルコインは世界の金融安定性に対する脅威」中国人民銀行総裁が表明
中国人民銀行の潘功勝総裁がステーブルコインを世界的な金融安定への脅威と表明した。米ドル建てステーブルコインの台頭と人民元国際化の競争が背景にあるとみられる。
11:00
ブロックチェーン「MegaETH」、数分で約76億円を調達
ブロックチェーンMegaETHは、独自トークンMEGAのパブリックセールを開始。開始から数分で上限額に到達しており、投資家の関心の高さを示していて、仮想通貨領域で注目を集めている。
10:10
アマゾン提携でNFTキャラクター販売、ユガラボの「アザーサイド」11月に正式リリース 
ユガ・ラボはメタバース「アザーサイド」を11月12日に正式リリースすると発表した。アマゾン・ゲーミングと提携し共同ブランドのキャラクター「ボクシマス」を10月30日から販売予定。
09:30
米民主党ウォーレン議員ら、トランプ大統領のCZ氏恩赦を非難する決議案提出へ
米民主党のウォーレン議員らがトランプ大統領によるバイナンス前CEO・CZ氏への恩赦を非難する決議案を起草した。トランプ一族企業との癒着も疑っている。背景と論点を解説する。
09:20
アメリカン・ビットコイン、1414BTC追加取得 TRUMPミームコインも連れ高に
トランプ一族が共同創設したアメリカン・ビットコインが1414ビットコインを取得し、総保有量は3865BTCに拡大した。株価とTRUMPミームコインも上昇した。
08:55
ビットコイン復調の兆し、ゴールドと逆相関、FOMC緩和期待が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは10月半ばに急落したものの、日経平均株価が史上初の5万円を突破し、米国株式指数も3日連続で最高値を更新するなど、リスク資産への資金流入が強まる中で復調の兆しを見せている。
08:15
IBM、企業向け仮想通貨管理プラットフォームを発表
IBMが機関投資家向けに仮想通貨管理プラットフォーム「Digital Asset Haven」を発表した。マルチチェーン対応のウォレット管理、柔軟な鍵管理モデル、機密コンピューティングによる高度なセキュリティを提供。
07:40
仮想通貨投資商品、先週は約1400億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体への先週の資金フローは約1,400億円の純流入だったと報告。ビットコインの投資商品は資金フローがプラスに転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧