はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

今春のビットコイン市場を受けて仮想通貨デリバティブが絶好調、BitMEXでも過去最高出来高を記録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨デリバティブ市場が絶好調
4月からの相場高騰の好影響により、デリバティブの出来高が好調な推移を見せている。各取引所で過去最高の出来高を記録しており、将来的な機関投資家の参入促進にも期待が高まっている。
Diarとは
Diarは仮想通貨・ブロックチェーンに関連するさまざまな調査を行う企業。同社は分析したデータをサイトを通じて提供している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨デリバティブ市場が絶好調

ビットコインがデジタル資産クラスへと成熟し始めているため、機関投資家による新しい市場開拓が徐々に進行している。今月に入り、ビットコインが高騰。これに合わせてイーサリアムなど多くのアルトコインもの価格も持ち上がり、個性的な値動きを見せた。

そのような相場の中で顕著な成長が見られたのが、デリバティブ取引である。

仮想通貨リサーチ企業Diarの報告によると、機関投資家によるビットコインのデリバティブ取引は過去最高を記録し、今年のデリバディブ取引には新しい傾向が見られた。

ここでは具体例として、3つの取引所を取り上げる。

シカゴ拠点のCME(シカゴマーカンタイル取引所)

CMEはシカゴを拠点している取引所で、ビットコイン先物取引を提供している。米国内では、Cboe(シカゴボードオプション取引所)も同様の取引を提供していたが、5月からは取引を中止。

2017年12月より先物取引がスタートしたCMEは今月、過去最高の出来高を記録している。

昨年の仮想通貨市場の影響もあり、今年度に入っても先物取引は低迷していた。昨年12月から今年の3月までは厳しい状況が続いたが、ビットコインの相場高騰の波に乗り、4月の出来高は3月比約380%の約50億ドル(5515億円)に達した。

5月はさらに相場が高騰し、同社の取引高は3月比約520%の約70億ドル(7721億円)を超えている。このような伸長から、ビットコイン先物取引は金融市場の中で非常に注目を浴びているデリバティブ取引といえる。

オランダ拠点のデリバティブプラットフォームDerbit.com

Derbit.comはヨーロッパスタイルの先物オプションを提供しているプラットフォームである。同社の取引高も毎月記録。今月にいたっては、最低を記録した昨年の10月より6倍もの伸びを見せている。

BitMEXの出来高が過去最高に

BitMEXは、証拠金取引レバレッジ100倍の取引が可能なことで、日本を含め、世界中から人気を集めている取引所だ。

昨年の仮想通貨市場が冬相場を迎えていたにも関わらず、11月,12月では60億ドル(6618億円)前後まで出来高を伸ばしていた。今年に入り1月から3月は出来高が低迷。3月は直近で過去最低の記録を残している。

ところが、CMEと同様に4月からの相場急騰を受け、4月は約60億ドル(6618億円)まで回復。5月には78億ドル(8603億円)に達し、ついに過去最高をマークした。

専門家が分析したところ、ビットコインデリバティブ取引量はビットコインの発行限度枚数である2100BTCをはるかに超える見込みが立っているという。

さらに、デリバティブに特化したデータ分析会社SkewのCOOであるTimothee Noat氏は、ビットコインデリバティブ取引の増加が市場操作を減らすのに役立つDiarに語り、次のように説明した。

現物決済の先物取引の最近の拡大は、市場操作を減らすのを助ける金融インフラストラクチャの開発につながる。

機関投資家の参入契機も

今月の仮想通貨市場は、一般ユーザーから機関投資家まで新たな参入機会を掘り起こした。また、2019年は新たなデリバティブ取引の申請、開始にも期待が集まっている。

先物取引では、BakktとLedgerXの2社が現物決済のビットコイン先物取引を申請。Bakktは7月にプラットフォームのテストが予定されているほか、ビットコインETFの申請では、VanEck、Bitwise、XBET、NYSE Arcaの4社が現在米SECに申請中である。

米議会で法整備の議論が活発になっていく中、相場の高騰に加え、市場への新規参入者増加やこれらの申請の実現が期待される。そうなれば、機関投資家の参入促進にもつながる事が期待される。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/10 月曜日
08:19
金融庁、仮想通貨の有価証券並「金融商品」の扱い検討か 税率引き下げやETF見据え=日経新聞
金融庁が、仮想通貨を有価証券並みの扱いにするための制度設計に着手すると日経新聞が報じた。2026年の法改正を目指し、現行最大55%の税率を金融所得課税と同じ20%へ引き下げる方針。ビットコイン現物ETFの解禁も視野に、投資家保護と市場活性化の両立を図る。
02/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン急落やXRP・LTCのETF申請で進展など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
今週のビットコイン乱高下で推移、米中貿易摩擦が重石に|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストの長谷川氏が2月第1週のビットコイン相場を分析。米加墨の関税問題や日銀の追加利上げ観測による円高進行で上値が重い展開に。一方で、バイデン政権下のFDIC規制見直し方針が下支えとなり、今後は米雇用統計と中国の対米関税発動が焦点に。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|App Storeの海外取引所アプリの使用制限に高い関心
今週は、米仮想通貨特命官の会見、App Storeにおける複数の海外取引所アプリに対する新規インストール制限、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン相場分析に関するニュースが最も関心を集めた。
02/08 土曜日
13:45
仮想通貨関連のAIエージェント市場、ピークから2兆円の時価総額消失
仮想通貨・ブロックチェーンにおけるAIエージェント市場はここ3週間で2.1兆円の時価総額を失い、急激な下落が続いている。
12:55
SBI、仮想通貨事業で過去最高収益 取り扱い銘柄も拡充へ
SBIホールディングスの第3四半期決算で仮想通貨事業が過去最高益を達成。DMM Bitcoin統合や日本初のUSDC取扱いなど事業拡大を加速している。
11:10
ソニーのソニューム、初の音楽NFTコレクション販売開始
ソニーブランドのソニュームは7日、Web3レーベルCoop Recordsと提携し、東京を拠点とするプロデューサーNUU$HIの未発表楽曲を含む初の音楽NFTコレクションを公開した。
10:05
米ドル覇権の強化狙うか、ステーブルコイン規制法案 米両院で推進
米下院金融サービス委員会が米ドル建てステーブルコイン規制枠組みの草案を発表した。上院でも超党派による法案が提出された。
09:15
ビットコイン10万ドル突破後反落、米雇用統計とインフレ予想の影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、米雇用統計が市場予想を下回ったことを受け、金融引き締めリスクが後退したことで上昇し、一時的に10万ドルの大台を突破した。しかし、トランプ米大統領が新たな関税政策を示唆するなどを受けビットコインは反落する展開となった。
08:15
公的資金のビットコイン投資、米国17州で法整備進む
フロリダ州を含む米国の複数の州で、公的資金による仮想通貨ビットコイン投資を可能にする法案の提出が相次いでいる。
07:25
ブラックロック、米ストラテジーの株を5%保有
ブラックロックが24年12月末時点でストラテジーの株を5%保有していることを報告。両社は仮想通貨ビットコインなどの投資家から大きな注目を集める企業である。
06:45
アークインベスト、ソラナが開発者数・処理性能で存在感 イーサリアムを上回る
ARK Investが4日に公開した「Big Ideas 2025」によると、2024年の新規仮想通貨開発者数は3.9万人を超え、そのうちソラナが7,625人と最多を記録し、イーサリアムのメインネットを上回った。
06:10
超富裕層の投資家グループTiger21、9000億円以上を仮想通貨に投資
富裕層投資グループTiger21がビットコインなど仮想通貨にゴールドの代替として注目。ポートフォリオの1-3%を配分していると明かした。
02/07 金曜日
18:00
Web3時代のアニメ革命  Azuki発「Animecoin」が描く未来図とは
人気NFTプロジェクト「Azuki」が主導するAnimecoinが、独自レイヤー3ブロックチェーン「AnimeChain」を基盤に、アニメ業界の構造改革に挑む。2030年に600億ドル規模まで成長が予測されるアニメ市場で、ファンとクリエイターの新たな関係性を構築する「フルスタックアニメ戦略」の全容に迫る。
18:00
トランプ夫人のミームコイン「メラニア(MELANIA)」とは?買い方を解説
トランプ夫人メラニアが発行した仮想通貨「MELANIA」の特徴、価格動向、購入方法、将来性、投資リスクを解説。Solanaチェーン上で展開される話題のミームコインを明らかにします。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧