- リップル元CTO、ネット掲示板でビットコイン・XRPを語る
- かつて900万再生を超える「What is Bitcoin?」の動画制作に携わったリップル元CTOのThomas氏がRippleのInterLedger技術を称賛し、過去のキャリアの中でビットコインの問題点に気付いた経緯に言及した。
リップル元CTO、ネット掲示板でビットコイン・XRPを語る
最大のネット掲示板redditのサブチャンネルであるAMA(Ask Me Anything)に、リップル社の元CTOであるStefan Thomas氏が投稿を行い、ビットコインやリップル、ブロックチェーンに関する見解を示した。
AMAとは「私になんでも聞いてくれ」の意で、過去には米国元大統領のオバマ氏やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏など多数の著名人も、同サイトで投稿を行っている。
Thomas氏の投稿によれば、2010年に仮想通貨業界に参入し、ビットコインの紹介動画「What is Bitcoin?」を制作するなど、ビットコインのマスアダプションを夢見て、普及に努めたという。
その後、2012年にThomas氏はリップル社に入社するが、ブロックチェーン・プロダクトを開発する中で、ビットコインの本質的な限界に気づいたといる。
同氏は、過去に秘密鍵を紛失し、2011年に作成したビデオの報酬として受け取った計7,000BTC(現在価値=約60億円)を失っていることを明かした。Thomas氏曰く、仮想通貨(BTC)そのものよりも決済プロトコルに問題があるとし、送金の遅延や莫大なエネルギ消費量、地理的な中央集権化も大きな問題があるとした。
Ask him about losing thousands of bitcoins and about aliens with extraordinary abilities. Or ILP and Coil. That works too. https://t.co/3X6c0rbex7
— David Schwartz (@JoelKatz) 2019年5月30日
Thomas氏は、以下のように語る。
仮想通貨は、政治的にも経済的にも大きな影響力を備えたアイデアだと思う。ただ、ブロックチェーン・システムのスケーリングは非常に大きな難を抱えている。
また分散型台帳技術は定義上、結合システムだが、様々な原因で多くの開発者は利用を避ける傾向がある
こうした問題を抱える中で、リップル社は「Interledgerプロトコル」の構想に至ったという。
Thomas氏はXRPについて「ビットコインに比べエネルギー効率は大きく向上し、(XRPの送金は)200倍速く、1000倍安いブロックチェーンを構築した」と、その優位性を改めて評価した。