- 中国の仮想通貨規制がマイニング事業にまで及ぶ噂が流れる。
- 中国政府が、仮想通貨取引の禁止などの規制に続き、マイナーたちへの電力の供給についても介入しようとしており、この計画は、まだ承認されたものではありませんが、中国の仮想通貨に対する反発が反映されているように見受けられました。
- 結果としてビットコインマイニング事業は禁止されない
- 中国メディアCaixinは、「中国のマイニング禁止に関する情報や噂について、電力会社が発表した内容には誤りがあったと言及した」との報道
中国で、ビットコインマイニングが禁止?
現地メディアによると、中国政府のアンチ ビットコイン的な立ち位置は変わらず続いており、水力発電によって支えられている中国の最大級のビットコイン・マイニング施設は近いうちに過去の産物になってしまうと言及しました。
安価なマイニング用の電力供給の廃止が発表され、四川電力会社はグリッド接続された水力発電所からの必要電力供給を取りやめることを示唆する通知文書を発行しました。さらにその通知文書には、ビットコイン・マイニングは ”違法な活動” だと指摘されていました。
ビットコインは未だ過剰使用の域であり、政府は依然として圧迫されている
しかし、電力会社による発表はマイナーの意見が反映されていないとしています。マイナーたちは、活動自体を発電に使用されなくてもどの道 ”廃棄される水” を使用した活動であるとし、それが安価な理由であると考えているのです。
しかし、省が ”発電所を新設しない” 政策及び、既存の発電所の取得を発表したことから、供給の停止は双方向から行われていると言われていました。
記事内では、
「一方で、四川省は政策レベルでの通知状を発行し、新規の小規模発電所を必要としないこと、そして、同時に、電力会社が後者の送電網を促進するため小規模水力発電所を買収することを書き入れました。そして、これはビットコインの低コスト電力源を窮地に追いやっていると言えます。」
と記述されています。
この変化は、仮想通貨に対してのますます高まってきている厳格な規制をはじめとする、中国の立ち位置を反映させているように見えます。
ビットコインマイニング禁止は誤報だった?その真相
中国メディアCaixinは、「中国のマイニング禁止に関する情報や噂について、電力会社が発表した内容には誤りがあったと言及した」との報道をしました。
この通告を発表した電力会社のトップは、実質政府とは関係がなく、政府機関には属していないため、ビットコインのマイニングに関して禁止するという通告は間違いであるとのことです。
詳しい内容は以下の通りです。
該通達を出した二日後の11月15日、タンバ郡の電気供給支社が各小発電所の責任者を集め、ミーティングを行いました。
内容として、
1、冬はその地域の電気供給不足になると説明。
2、契約内容通りに住民の生活用電気を一番優先的に保障し、電気の不法転用は契約違法になる。責任者達はその場で冬の枯水期に住民の生活用電気を一番優先的に保障すると発言しました。
3、水量発電所は直接マイニング業者などを含めた電気の販売することの権限がない。
また、上記で話した6つの小発電所には、マイニング工場に電気を提供する資格がありません。
発電や電気供給には許可が必要で、これら小発電所は電気供給の営業許可証を持っていないので、発電できますが、電力販売は行うことができません。
しかし、この条例は厳しく執行されていなく、豊水期に水力発電を有するタンバ郡の発電稼働状況がよく、外部に電力を運送するのも現在難しいことから、余った電力を近隣に併設されるマイニング工場に送電していました。
要するに、マイニングマシンは大量な電力を使いますが、殆ど「捨てる水力、捨てる電力」という名目で送電されていたことになります。
また、マイニング工場は電気の品質に高い要求はしないことから、マイニング用の電気コストは約0.3元/kwhになります。
タンバ郡の各小発電所が電力会社へ送る電気価格は0.18元/kw・hであると、上記の電力会社の責任者は言及しています。
通常、四川が枯水期に入った場合、水力発電が機能しなくなることから、一部分のマイニング工場は火力発電の内モンゴルへ移転します。
現在、一枚のビットコインをマイニングする平均コストは大体2万元弱で、その中の約1.5万元は電気コストと言えます。
結果的にどういうことか?
結果的に、禁止されるのはビットコインのマイニング自体ではなく、発電所は地域住民の電力供給をするために設立されたものであり、国営の電力会社を通さず直接電力を供給することは違法である。ということになります。
この内容を水力発電会社が、マイニング業者に通達する際に、ビットコインのマイニングは禁止されているという文章を送ってしまったことが、誤解を招く事の発端と言えます。
結果的にこの地域での直接的な電力供給は禁止されてしまうことから、地域のマイニング業者には影響がでる可能性はありますが、中国政府の仮想通貨に対する厳しい対応は、自国通貨や資本の流出によるものであり、中国裏の一大産業になりつつあるマイニング事業の禁止自体は行われないという、より明確な判断材料となったのではないでしょうか?
また財新記者が把握している情報では、一部マイニング事業をやっている人がロシアや日本、モンゴル、東南アジア等の海外に行くことも考えている。との報道もされています。
マイニングコストの大半が電力コストということを加味すると、直接的なマイニング禁止がされなかったとしても、電気コスト上昇による他国への事業拡大や移転は中国人も視野に入れて動いていると言えるでしょう。
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