はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

総悲観のビットコイン(BTC)は急反発、フェイスブック株の続伸が示唆するもの|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
JPY建で心理的節目となる100万円を割り込んだビットコインが一時反発を見せた。前日比13%高のライトコインなど、アルトコインも値ごろ感から買い戻しも確認されている。米フェイスブックの株価が示唆する、仮想通貨市場の行く末は?

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

18日の東京株式市場は、トランプ発言による米中貿易摩擦の再燃に伴う米国株安や為替の円高が嫌気され、前日比422円安の2万1046円24銭と大幅下落した。

そんな中、月間利用者数(MAU)27億人を誇る米Facebookの株価(NASDAQ市場)は、動画プラットフォーム「Facebook Watch」や、デジタル通貨「Libra(リブラ)」への期待感を背景に上昇を継続している。

facebook

米国連邦取引委員会(FTC)が、データプライバシーの取り扱いに対する問題でフェイスブックに5400億円の制裁金を決議したほか、米公聴会でも非難が集中するなど四面楚歌にあるが、情報に敏感な米株投資家は、直近動向や公聴会の内容を踏まえても、懸念よりも期待が上回っていることを示している。

実際、7月12日にフェイスブックへの過去最高額となる制裁金が科されることが報道された後も同社株価は上昇。18日時点で201.8ドルを付けた。

リブラプロジェクトは、クレジットカード最大手のビザやマスターカードに加え、ペイパル、ウーバーを含む二十数社が参画し、1000万ドル(10億7000万円)の出資で合意。管理団体「リブラ・アソシエーション」は、世界の金融機関と交渉中とされるなど、金融・経済界での巨大な転換点となる可能性を秘めている。

RBC(カナダロイヤル銀行)のアナリストであるマーク・マハニー氏は、同社株について13日付リポートで、目標株価250ドル・投資判断「アウトパフォーム」とし、フェイスブックの仮想通貨事業について、「新たな契約や収入機会を得ることで、これまででも最も重要なイニシアチブの1つになり得る」と分析した。

思惑ベースや米株高の恩恵もありながら、機関投資家を含めた株式市場の判断は、少なくとも仮想通貨市場より悲観しておらず、リブラ及び仮想通貨関連事業の可能性(将来性)を投資判断に加えていると言えるだろう。

ビットコインテクニカル分析

心理的節目の100万円を割り込んだビットコイン(BTC)は、9000ドル(98〜99万円)を付けた後に急反発を見せた。ライトコインなどのアルトコインも、値ごろ感などからまとまった買い戻しが確認された。このように、一夜にして景色が豹変することがあるのが、良くも悪くも仮想通貨市場と言える。

7/17 13:00頃の様子

7/18 21:00頃の様子

反騰後は1万ドル(108万円)で一時反落したものの、急騰に伴いトレンドライン(黄)の抵抗線を超えてきている。bitFlyerのBTCFXでも、6月下旬の暴落を超える出来高を記録しており、短期ではセリングクライマックス(Lのロスカット連鎖後の急反発)に至ったとの見方もある。

4時間足で確認しても、スパイクボトムを付けた下値支持線は、過去に揉み合い出来高を作ったラインであることがわかる。

ただし、直近の下落トレンドは明白であり、嵐が過ぎ去ったと安心するにはまだ早計だろう。リブラやテザーに対しての先行き不透明感も依然として払拭されておらず、国内で発生した仮想通貨30億円相当の不正流出事件も、ハッキング事件なのか内部犯によるものかも含めて未解決だ。先日から続く、強力な戻り売り圧力には気を付けたい。

22日には、Bakktのビットコイン先物UAT開始されるほか、29日には、テザーを発行するBitfinexの裁判再開を控える。今後のファンダ要因を含め、次の「買い場」を探っている投資家が多いのではないかと思われる。

仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。

18日に2度目の米公聴会「下院」を終えたばかりの仮想通貨市場。米公聴会における温度感の変化と今後の注目点については、以下の記事で考察している。

ビットコイン(BTC)が100万円台を維持した理由 米公聴会における温度感の変化と今後の注目点
2日連続で行われた公聴会。上院の追及内容に対し、下院では仮想通貨市場に影響が及ばなかった理由を解説。今後の注目ポイントも併せて掲載。

海外アナリストの見解

17日の夜からのビットコイン反発を受け、海外の人気アナリストJosh Rager氏は、4時間足軸で新たに分析を行なった。

ビットコインは見事に1日前における4時間足の終値ラインまで反発したが、これ以上の反発には、一定の勢いも必要になるだろう。

9830ドル(約106万円)を付けることができれば、次は10,192ドル(110万円)〜10,342ドル(111.5万円)を日足の上値抵抗線として意識されるのではないか。

Rager氏は、アルトコインの相場感についても言及している。

ビットコインのドミナンス(市場シェア)が70%弱(68%)にまで突入しており、このドミナンスに大きな変化が見られない限り、アルトコインへの投資を控えるスタンスを見せた。

CoinPostの関連記事

コインチェックの取引人数ランキング、ビットコインを抜いてXRP(リップル)が1位を獲得|ネム(XEM)も人気仮想通貨に
Coincheckが、取引所ユーザーのデータを数値、グラフ化したインフォグラフィック「Coincheck Data」を公開。日本におけるXRP(リップル)とネム(XEM)がアルトコインで人気を博していることがわかった。
続発する仮想通貨不正流出事件の裏側、取引所のセキュリティ担当が本音を語る
国内取引所で発生した30億円相当の不正流出事件について、bitbankセキュリティ責任者が有識者の東氏と配信で対談。「安定度が高いのはビットコイン、面白い仕組みはリップル」などと言及した。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:54
ビットコインの買い方、取引所選びの完全ガイド
ビットコインの買い方(始め方)を徹底解説。SBI VCトレード・bitbank・Coincheckなど主要取引所を比較し、安全な購入方法や投資メリットを初心者向けに解説します。最適な取引所選びで失敗しないコツも紹介
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧