はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨プラットフォームBakktがビットコイン先物をローンチ、先物取引の仕組みとは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

先物取引のテスト開始:ICE傘下・Bakktのこれまで
2018年8月、NYSE(ニューヨーク証券取引所)の親会社ICEが設立を発表した仮想通貨プラットフォームBakktは9月23日より、先物取引を正式に開始した。発表から1年ほどの重要な動きも振り返る。

設立から1年、Bakktが稼働開始

昨年8月にNYSE(ニューヨーク証券取引所)の親会社ICE(Intercontinental Exchange)が設立を発表した仮想通貨プラットフォーム・カストディアン『Bakkt』は9月23日、ついにビットコイン現物決済先物取引を正式に開始した。

8月、NYDFSより、ビットコインを取り扱う「信託ライセンス(ビットライセンスの一種)」を取得し、9月6日より機関投資家向けのビットコイン入出金サービスを始めている。

関連Bakkt先物取引高は増加傾向に

Bakkt先物の仕組み

米有力誌ブルームバーグは、Bakktウェアハウスの入出金開始に際し、23日にスタートする予定の先物に関する仕組みについて解説を行なった。なお、BakktのCOOを務めるAdam White氏もこの解説をSNS上でリツイートした。

まず、先物商品には日間、月間の2種類の契約がある。ビットコイン現物の受け渡しには、ロングの建玉を充当(デリバリー)する必要がある。しかし、ロングの場合は現金決済でも可能だ。

ショートポジションを取る際には、Bakktウェアハウスにビットコインの現物を入金する必要がある。先月、コインポストの取材に応じたICEの関係者からも同様の説明を受けた。

ブルームバーグによると、Bakktはショートポジションのために入金されるビットコインを満期時に、ロングポジションに充当(デリバリー)する。

      
  • 米ドルで取引される
  • ロット数:1BTC
  •    
  • 取引時間:日本時間9:00〜翌日7:00
  • 取引曜日:日本時間月曜日〜土曜日(NY時間日曜日〜金曜日)
  • 最終取引時間A:日間契約、日本時間7:00
  • 最終取引時間B:月間契約、毎月の第三水曜日*

そして、ビットコイン先物取引はICE Futures U.S.で行われており、契約の清算はICE Clear U.S.が担当する。つまり、これまでクライアントが利用しているように、ブローカーなどを通じてICE Futures U.S.のプラットフォームで先物取引を行う方式とは変わらない。

さらに、本来の計画では信用取引(マージントレード)を実装しない方針だと発表したものの、現在の契約詳細ではレバレッジをかけることが可能になっている。ICEは、ビットコインの「真の価格」を水増し問題で懸念される既存の現金建ての現物市場ではなく、信頼できるBakktの先物によって形成することを目指している。

信頼されているウォール街の金融巨頭が手がけるビットコイン先物取引が今後、未だ市場の安全に対して半信半疑の機関投資家の投資意欲を改善させ、これまでにない資金流入を高めるポテンシャルは、もはやビットコインETFの承認よりも注目されている。

関連仮想通貨出来高水増し問題、低信用度の取引所の水増し高が再び増加

Bakktは先物の提供のみならず、仮想通貨エコシステムの構築を目指すべく、スターバックスなどの大手小売業と連携している。事業の第二段階として、ビットコインを利用した消費決済のプラットフォームを実現させることだ。機関投資家・企業・消費者にどのような一体化したエコシステムを提供していくか、注目するべきだ。

これまでのタイムライン

設立から、これまでの重要な動きは以下の通りだ。

2018/8/3 ICEが発表、スターバックスやマイクロソフトも参画
2018/9/19 米国外でもビットコイン先物提供を計画
2018/9/25 ビットコインの現物受渡し先物取引のペアを紹介
2018/11/21 ビットコイン先物は12月12日に取引開始予定と公式発表も延期に
2019/1/15 Bakktが初の企業買収へ
2019/3/30 新経営陣発表 NYSEの理事長やソフトバンク傘下のファンド幹部が加わる
2019/4/12 スターバックスと、仮想通貨決済領域へ本腰
2019/7/23 ビットコイン先物のテストを正式に開始
2019/8/17 NYDFSより、信託ライセンスを取得
2019/9/6 Bakktウェアハウス、ビットコインの入出金開始
2019/9/24 Bakkt、BTC先物取引が正式に開始

CoinPostの注目記事

Bakktのビットコイン先物「個人投資家」にも対応予定 半減期などで需要高まる公算
「機関投資家向けの現物決済先物取引がいずれ個人投資家(リテール)にも対応する」BakktのCOOが明かした。長期的契約の提供で、ビットコイン半減期などに備えた先物利用が増加する公算を示した。
&from=in_article00
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧