エックスアールピー(XRP)の概要
エックス・アール・ピー(XRP)は、XRPは、オープンソースの分散型ブロックチェーン「XRP Ledger(XRPL)」のネイティブ通貨。2011年にJedMcCalebがリップル独自のコンセンサスアルゴリズム「Ripple Protocol Consensus(現XRP Ledger Consensus Protocol)」を開発し2012年にメインネットが起動。
決済に特化した通貨として設計され、高速かつ低コストのトランザクションを実現し、高度なスケーラビリティを有す。米リップル社が開発する国際送金ソリューション「On-Demand Liquidity(ODL)」をはじめとする、様々なユースケースが構築されている。
価格
- 年初来高値(2025年5月2日): 2.23ドル(約335円)
- 過去最高値(22021年1月): 3.84ドル
価格予想
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時価総額
リップル(XRP)の時価総額は2025年9月時点で約1,300億ドル(約19兆円)、「メイドインUSA」セクターの中で1位に位置する。同セクターで2位のソラナ(SOL)の時価総額は約530億ドル。
主な出来事
- 2020年12月:米SECがリップル社を提訴
- 2023年4月:仮想通貨の流動性サービスを開始
- 2023年11月:リップルネットの進化版「Ripple Payments」発表
- 2024年4月:リップル社、米ドルステーブルコイン発行へ
- 2025年4月:和解に向けて最終調整へ 裁判所がSECとリップルの控訴審理を一時停止
- 2025年4月:米CME初のXRP先物取引、5月19日に提供開始へ ETF承認の根拠に
エコシステム支援組織
リップル社: 2012年9月にNewCoin Inc.として設立。後にOpenCoin Inc.に社名を変え、2013年9月に現在のRipple Labs Inc.へと改名された。リップル社はRipple Netなどのソリューションを使って経済的な国境のない世界のための画期的な暗号ソリューションを構築することを目指している。カストディ企業を買収して既存のサービスを強化、システム開発など幅広い分野でリップルのエコシステムを主導している。
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トークンアロケーション

XRPの総発行枚数は1,000億XRPで、全てネットワークの立ち上げ時に発行された。当初Ripple Labsが全体の80%を自社のアカウントで保有し、そのうちわずかな割合が流通供給になり、20%が開発者のアカウントが保有した。
リップル社が保有するXRPは総発行枚数の上限1,000億XRPのうち約60%に当たる630億XRPを保有していた。リップル社が保有する大量のXRPが市場に出れば短期間で市場供給量が増え、価格が暴落するというユーザーからの懸念を払拭するためにリップル社が保有する630億XRPのうち90%の550億XRPがロックアップされることを2017年5月に発表した。
現在はプロジェクトの半分以上が市場に流通し、循環供給は2025年5月時点で585億XRP、残りの415億XRPがチームやプロジェクト基金、助成金基金などに分配されている。
出資している主なVC
- 資金調達総額:2.9億ドル
- シリーズC: 2019年12月20日 調達資金は2億ドル
- リードインベスター: Tetragon Financial Group Limited
- フォロー投資家: SBI Investment、Bossanova Investimentos、Route 66 Ventures