はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

主要ブロックチェーン国家として名乗りを上げる、カナダで高まる仮想通貨熱

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カナダ銀行の調査
イノベーションに寛容なカナダは環境も適しており、マイニングも盛んに行われる。また、カナダ中央銀行の最新データによると、1年間で男性の仮想通貨保有割合が4.2%から8.1%とほぼ2倍に達する上昇を遂げた一方で、女性比率は2%と横ばいに。

カナダ銀行の調査

カナダは、他国に先駆けるイノベーション・低エネルギーコスト・高速インターネット環境の普及率に加え、理想的な規制体制を基盤に、仮想通貨先進国家として頭角を現してきており、ブロックチェーン技術の活用に関してはアメリカ、イギリスに次ぐ世界第3位の規模にあるとされます。

今月7月に入ってから、カナダの中央銀行であるカナダ銀行は、2017年12月12〜15日に実施されたビットコイン調査総集編(Bitcoin Omnibus Survey、BTCOS)のアップデート版を公開、カナダにおける仮想通貨の現状を明らかにしました。

報告書によると、2017年12月時点で仮想通貨を所有している人はカナダ国民の約5%にのぼり、2016年11月時点の約2.9%から大幅に上昇したと記述されました。

さらに、2016年度はビットコインの認知度が64%であったのに対し、2017年には85%にまで上昇しています。

ビットコインを所有する最も多かった理由として、2016年には39%もの人々が、取引での使用を所持理由に挙げていたのに対し、2017年は58%に達する人々が、投資目的としてビットコインを所有していると述べました。

しかしこれは、2017年度に仮想通貨市場が全体として大きな価格上昇を遂げたことを考慮すると、納得のいく推移であると言えるでしょう。

同報告書内で、”ビットコインが政府発行の通貨であるか否か”という質問に対する正答率は、2016年から2017年の1年間で40%ほど上昇したことから、カナダ国民の仮想通貨業界に関する一般常識も向上してきていると見られます。

なお、ビットコインの男女保有率比率に関しては、1年間で男性の保有割合が4.2%から8.1%とほぼ2倍に達する上昇を遂げた一方で、女性の保有率は変わらず2%であると記述されています。

カナダにおける仮想通貨とブロックチェーン技術

カナダは、イノベーションに対して比較的寛容な上、電力供給に余裕があり、寒冷な気候を持つため、ビットコインの採掘などマイニングに適した環境が整っているとされています。

ケベック州の電力会社であるHydro Quebecは、同州は、水力発電を基盤とした充分な余剰電力があるため、北アメリカで最も電力料金が安い地域であると主張しました。

2016年には、中国のビットメインテクノロジーもカナダでマイニング事業を開始。その後も多くの事業者が参入し、Hydro Quebecは、先月6月に”前例のない”需要水準である発表し、カナダでのマイニング分野の需要の高まりが示唆されました。

さらに、2017年にトロントでブロックチェーン専門の研究機関であるBlockchain Research Institute (BRI)が設立され、数十億ドル(数千億円)規模の資金を元に、ブロックチェーン技術の実用化に向け、70以上の多種多様なプロジェクトが進められています。

そして、2018年5月から、カナダとアメリカの合計40以上の規制局が、一丸となって悪意のある仮想通貨関連投資商品を排除することを目的とした”Operation Crypto-sweep(仮想通貨大掃除作戦)”と称した活動も開始されています。

仮想通貨やブロックチェーン技術に対して、未だ賛否両論はありますが、カナダはイノベーションに比較的寛容で、研究機関の設立などの積極的な取り組みが見られ、仮想通貨市場の適切な整備も行われてきていることから、今後も同市場の発展が期待されている国の一つと言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

過去最大の取り組み|アメリカとカナダによる仮想通貨詐欺に対抗する共同戦線
アメリカ及び、カナダの40以上の規制機関が一丸となって、仮想通貨関連商品詐欺の排除を目的とした”Operation Cryptosweep”が5月から開始されました。北米証券監督官協会に取り仕切られ、州や地方の公式機関が仮想通貨詐欺に対抗する過去最大の取り組みとなります。
ブロックチェーンの先導国家として、カナダが頭角を現す理由
カナダは、その革新性・低エネルギーコスト・普及した高速インターネット環境に加え、理想的な規制体制を基盤に、仮想通貨先進国家として頭角を現してきており、ブロックチェーン技術の活用に関してはアメリカ、イギリスに次いで世界第三位を占めています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧