はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

今年最大とされるビットコインニュース「ICE」による影響|専門家の意見は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新会社Bakktとその影響
米NY証券取引所を子会社に持つICEが、仮想通貨関連の新会社「Bakkt」を立ち上げると発表、スターバックスとの提携が注目を浴びているが、同社広報は、コーヒーをビットコインで購入するサービスではないと否定した。

新会社Bakktとその影響

8月3日、ニューヨーク証券取引所を子会社にもつIntercontinental Exchange(ICE)が、仮想通貨関連会社「Bakkt」を新たに立ち上げると発表、マイクロソフトや、スターバックス、ボストンコンサルティンググループなどの世界有数の企業と提携するとのことで、大きな注目を浴びています。

プレースリリースによると、新会社Bakktは、マイクロソフトのクラウドサービスを使用し、透明性のある国際ネットワーク上で、デジタル資産の売買、管理、消費を可能にするとしています。

しかし、スターバックスは、「ビットコインでのコーヒーが買えるようになるとの情報は、事実ではない」と、提携内容に関する一部報道の憶測を否定。広報代表者は、以下のようにコメントしました。

スターバックスは、デジタル資産での支払いを受け付けるわけではない。あくまでも、取引所(システム)内で、ビットコインから米ドルに変換されることを前提としている。

残念ながら、ビットコインでフラペチーノを直接購入することはできない。

ETFへの影響

8月3日、Bakkt設立のニュースを受けて、資産運用会社BKCMの創業者であるBrian Kelly氏は、CNBCの番組”Fast Money”に出演し、「ビットコインにとって今年最大のニュースだ。」と称賛。提携がビットコインETFに与える影響について、以下のように言及しました。

(仮想通貨業界は、)アメリカで認可済みの取引所と、コモディティを管理するような認可された保管場所を確保することに成功した。

この提携によって、ETF(上場投資信託)が実現しやすくなったことは間違いないだろう。

さらに同氏は、世界的知名度の高いスターバックスや、ニューヨーク証券取引所のような大手取引所が、ビットコイン市場に対して真摯に取り組んでいくことで、さらなるメインストリームへの普及にも繋がると言及しました。

慎重論も

一方で、ウォール街にて長年経験を積んだCaitlin Long氏は、この提携が仮想通貨の金融化において「諸刃の剣」であることを主張しました。

Long氏によると、仮想通貨の金融化は、流動性を飛躍的に高めることができるとする一方で、現物の流通量より紙信用の方がより多く発行された場合、現物の実際価値が下がる仕組みである「Circulation Credit」を引き起こす可能性があることに言及し、以下のようにコメントしています。

問題は、ビットコインの発行上限が定められているという特性を相殺してしまう可能性がある、”紙面上のビットコイン”発行の論理的上限が存在していないことだ。

過去にも、コモディティ市場や、クレジットデリバティブ市場で”紙面上の資産”が発行された際に、金や銀など、その資産自体の実際の希少性を打ち消してしまい、その根底にある資産価格を圧迫した例がある。

このように、懸念材料は残っているものの、今回の提携は、ビットコインETFの認可に向けて、ポジティブな影響を与えるとの見方が多く、ETFが承認されれば、機関投資家の参入などで、大きな変革につながる可能性があることから、今後の動向に高い関心と注目が集まっています。

CoinPostの関連記事

仮想通貨相場の要「CboeビットコインETF」はなぜ最有力視されるのか?徹底解説
複数の取引所がSECに申請していたビットコインETFが棄却または延期され、市場はネガティブな反応を示している。しかし、現在Cboeが申請中のETFには、他にはないアドバンテージがあり、世界初のビットコインETFとして本命視される。その理由を徹底解説した。
米証券取引委員会:ビットコインETF申請に関する「要望欄」を公開、投資家のコメントが急増
停滞する仮想通貨市場のトレンド転換点となり得る「ビットコインETF」の上場に向け、SEC公式サイトで意見を募っている。申請可否の判断については、8月前半に行われる可能性があると各所で予想されている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/03 月曜日
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧