ロンドンに本社が置かれる外国為替市場LMAX Exchange(子会社である仮想通貨取引所LMAX Digital)のCEOを務めるDavid Mercer氏は、ニューヨーク取引所の親会社ICEが年内開設すると発表した仮想通貨取引所Bakktが提供する「一日現物引渡しBTC先物取引契約」がBTC市場を一変させる重要なものであると見ているようだ。
これはニューヨーク証券取引所を子会社にもつIntercontinental Exchange(ICE)が、仮想通貨関連会社「Bakkt」を新たに立ち上げを発表、マイクロソフトや、スターバックス、ボストンコンサルティンググループなどの世界有数の企業と提携するとのことで、今年最大とされるビットコインニュース。
専門家の意見では、この動きの中でも、米国内でのBTC現物先物取引の導入がより重要視しており、BTC先物を提供するCboeとCMEが売買するBTC先物(現金引渡し)と対象に、価格の差額でなく、現物のほうは実際のBTCで決済するという点が、過去に発表された先物との相違点だ。
また、仮想通貨ブローカーDV Chainの代表者Garret Seeや著名投資家Tom Lee氏も、このような現物BTC先物は投資リスクを緩和すると同時に、アービトラージを促進し、BinanceやCoinbaseにも勝ると豪語している。
更に、BakktはVanEck版ETF同様、現物BTCに基づくことにより、後者へのアクセスを容易にするとも考えられる。
BakktのBTC先物は、CFTCの許可が必要で、しかも市場における健全なインフラ(信頼できるカストディ等)を要する。
ビットコインETF同様、BTCが更なる高値へ進むにはインフラを信用できる機関投資家の参入待ちだと思われるが、注目すべき点はETFだけではなく、ICEがすでに動いていることからも、より現実味を帯びていると言えるだろう。
参考記事:bitcoinist
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