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著名アナリストが解説する、巨大金融運用会社と仮想通貨への資金流入の関係性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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Northern Trustとは
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▶️CoinPost:仮想通貨用語集

主力はノーザントラスト

有名経済誌ForbesのコントリビューターでもあるTony Sagami氏はWeissCryptocurrencyRatings(有名なWeissRatings投資ランキングリサーチ会社の仮想通貨部門)で、ノーザントラスト社の仮想通貨業界進出と機関投資家からの資金流入の関連性を分析しました。

まず最初に、仮想通貨が主流投資商品とならない理由は、機関投資家が信頼に値する第三者カストディ・サービスが欠如しているからだと指摘しました。 これは、一般的に見て、投資信託やETF、ヘッジファンドも同様とのことです。

仮想通貨ヘッジファンドBlockTower Capitalを立ち上げた、元ゴールドマンサックスの役員だったAri Paul氏は、

「機関投資家からの資金は2017年の半ばから少しずつ仮想通貨へ流れていったが、思っていた以上にその後の進展に停滞感が出てきている。それを促進する要素の一つが第三者のカストディ・サービスなのだ。」

と、説明しました。

そして、Sagami氏は、それを実現させるのがノーザントラスト社の新規事業と見ているようです。 ノーザントラストは8月1日にて、仮想通貨ヘッジファンドのサービスを提供しつつ、ブロックチェーン技術を自社業務へ統合すると明かしました。

また、大口ヘッジファンド投資家向けのBTCとETHカストディサービスも業務内容と発表しましたが、直接行うのでなく、第三者によるカストディの認証といった資産管理を優先するようです。 更に、ノーザントラストはアンチ・マネーロンダリング報告や仮想通貨取引記録作成などの管理サービスを行うこともできます。

同社は、仮想通貨カストディ・サービスの先導者として、このように賢明なビジネス戦略をとることにより、会社の株価上昇にもつながると考えられており、最も重要視されているのは、仮想通貨が機関資金の登場により、主流投資商品と位置づけられ、2017年に見た高値より更なる価値を見せられることでしょう。

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重要視されるもう一つの要因:Bakkt

カストディ・サービスを提供するのはノーザントラストだけではありません。

「今年最大の発表」と言われる、米国ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社ICEが公表した仮想通貨取引所Bakktも、カストディ・サービスを提供しますが、注目すべきポイントはもはやそれだけではありません。

先日コインポストで報道したように、Bakktの注目すべきポイントとして以下の3点を挙げました。

①機関投資家
②小売業
③顧客

へのサービスを提供することです。

Bakktの共同事業参画企業は、マイクロソフト社やスターバックス社などが入っており、商品の社会的普及についてはプロフェッショナルの集団です。中でも、スターバックスは、企業と顧客間におけるモバイル決済に関して長年のノウハウを蓄積した先導者でもあると言えるでしょう。

つまりBakktにとっては、企業と機関投資家を繋ぐのにもってこいな事業参入者だと考えられます。なぜなら、Bakktは今まで仮想通貨業になかったもの、つまり信頼に値する「第三者の役割」を提供することになるからです。

Bakktは、利用者が間接的にBTCを売買することを促進する第三者と見做されます。

更に、Bakktの「BTC引渡し1日先物契約」は、投資家(機関投資家)も、企業(スターバックス)も、価格のボラティリティを抑えながらデジタル・アセットのポジションを変換することが可能となるわけです。業界的に言えば、Bakktは機関投資家による日常的取引に必要なインフラを提供する形になります。

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BakktのCEOに就任予定のICE取締役は、「機関投資家、企業、顧客がデジタルアセット投資参入の拡張性を持つ入口として、より高い効率性・安全性・実用性を推進する、画期的な取引所が構築される」と発言した。

今後の展望

以上のように、大手企業による仮想通貨投資サービスの提供と競争により、市場・業界はより健全化し、機関投資家も参入しやすくなる環境となり得ると考えられます。

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