- BitPay社がビットコイン・キャッシュ(BCH)による決済を開始
- BitPay社が8月29日、公式ブログ上で、ビジネス顧客向けにBCH建の決済を開始することを発表し、BCH建の決済処理が可能になりました。
BitPay社:BCH決済もビジネス顧客向けに開始
仮想通貨のローカルウォレットとしても日本でも認知度の高い、BitPay ですが、商業的なビットコイン支払いの受け入れを普及させることを目的に、2011年にアメリカ、アトランタ市で設立されました。
そして、7年後の現在、任意の法定通貨を使ったビットコイン送金のプラットフォームとしての地位を確立し、ビットコインによる決済サービスでは、164カ国、2万社という顧客ベースを持ち、世界トップの地位を占めています。
そのBitPay社が、8月29日、公式ブログ上で、ビジネス顧客向けにビットコイン・キャッシュ(BCH)による決済を開始することを発表しました。
ちなみに、一般消費者からのBCH建の支払い受け入れは、3月末より開始していましたが、今回の発表により、BCH建の決済処理が可能になりました。
BCHは、現在、時価総額第4位で1兆円を超える主要仮想通貨の一つで、熱心な支持基盤としてのコミュニティも存在しています。
Bitpayが整える仮想通貨決済インフラ
BitPay社によると、依然として自国の法定通貨で事業を行うビジネスが大半を占める一方で、仮想通貨を保有したり、請求書の支払いから財務管理などの面で、仮想通貨の使用を始めるビジネスも見受けられるようになってきたとのことです。
そのため、同社はビジネス向け決済のオプションとして、仮想通貨の価格変動のリスクを最小限に抑えるための法定通貨による受け取りに加え、受け取り通貨の割合を顧客が自由に設定し、法定通貨と仮想通貨の両方で受け取れるサービスも提供しています。
例えば、30%は円建て、70%はBCH建で受け取ることも可能となっています。
BCHは1トランザクションあたり$0.003 と、送金にかかる手数料が安いことが大きな利点で、ビデオゲームやアプリのダウンロードなど、金額の低い商品購入には特に使い勝手が良いと認識されてるため、BitPayを導入しているビジネスが、その需要の恩恵を受けられるか期待されるところです。
BitPay社は、信頼されるブロックチェーン上の決済プラットフォームとして、一般小売業だけではなく、国際送金の手段として、またB2B間の支払い処理や、Eコマース、寄付などの分野で多くの利便性を提供していることから、投資家からも注目を集めているようです。
これまでに7250万ドル(約80億円)の資金調達に成功しており、4月の投資ラウンドに参加したベンチャーキャピタル企業Menlo Ventures社は、BitPay社の強みについて次のように述べています。
BitPay社に注目したのは、同社が仮想通貨の”必殺的用途”を見つけ出したからです。 それは、大きなマーケットであるのにもかかわらず、現在うまく機能していない既存の国際商取引やビジネス間の支払システムに対して、低コストの支払いソリューションを提供するという役割です。
実際に多くのビジネスが、仮想通貨をその事業の中に取り入れ、使用し始めた時、それは大きなうねりとなって、社会のあり方を変えていく力となると思われますが、BitPay社は、そのためのインフラとして重要な役割を担っているように思われます。