はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

全送金手段の中で「仮想通貨による送金利用」が約16%まで上昇|米調査機関の最新調査データ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国発の仮想通貨による送金利用が約16%|調査データが普及現状を更新
米仮想通貨調査企業Clovrの最新調査報告から、銀行や送金サービスの手数料が明かされ、仮想通貨の利用率が約16%と、増えつつあることが明らかに。また仮想通貨のさらなる普及への課題は規制の欠如であると結論づけられた。

調査企業の最新データ、仮想通貨送金の普及進捗

米仮想通貨調査企業Clovrの最新調査報告 から、グローバルで仮想通貨の利用率が顕著に増えつつあることが分かった。

当報告によれば、707人を対象に送金手段と目的・送金地域などの範疇で、調査を行なったものである。

米国からの仮想通貨送金が顕著

今回の調査は、2017年から、米国から最も送金を受けていた国の数が20ヶ国となり、特にメキシコや中国、インドなどが上位10に入っている。

なお、家族への送金が約77%の取引を占めていた。

出典:Clovr

そして、下図のように、公開された送金手段のデータでは、人気サービスPayPalや、Western Unionなどが各自50%ほど占めているが、注目すべきなのは、『仮想通貨』となり、約16%の調査対象が仮想通貨を利用している(PayPalなどとの併用も考えられる)ことが判明している。

出典:Clovr

またこの比率は、送金にかかる手数料などの費用を考えると、以下のようになり、無視し難い格好となっている。

出典:Clovr

世界銀行のデータからすると、500ドル(約5万5000円)の送金額につき、銀行では平均手数料が10%の5000円となり、Western Unionの場合は6.15%の3380円、そして、PayPalであれば、3.2%の1760円とある。

一方で、仮想通貨の場合はマイナーに払う手数料や、利用する金融機関によってまちまちではあるが、例にあげると、XRPレッジャーを通じて送金をした場合、米ドル計算ではごくわずか(数セント)となることから、一般的な送金手段よりも低コストで好まれている。

そのような仮想通貨の利点を述べる一方で、、同報告書内では、仮想通貨業全体における法的規制が欠如している点が、銀行などの金融機関がより広く普及させる阻害となっているのではないかと結論づけている。

最近の送金機関の動向

またClovrの報告では大手送金企業のPayPalやWestern Unionが調査データとして取り上げられているが、直近では、xRapidのパイロットを行なっているWestern Unionの会長は、以前同社CEOが述べた「仮想通貨の送金を提供しない」との発言を取り下げ、「それの送金サービスを業務計画として視野に入れている」と前向きな姿勢を示していた。

Clovrの調査では現在の利用者が2割にも満たない格好だが、Western Unionのような老舗送金企業が目を向け、興味を見せていることから、仮想通貨が今後送金業界にどのような影響をもたらすか期待が高まっている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米大手送金企業Western Union社長、仮想通貨送金サービス開始の可能性を肯定
世界200カ国以上で送金サービスを提供する大手Western Union社の社長が将来的に仮想通貨を同社プラットフォームに導入する可能性を前向きに検討していることを明らかにした。大手送金企業のブロックチェーン関連の過去の動向もまとめて掲載。
仮想通貨XRP(リップル)、R3の企業向けグローバル決済アプリ初の決済通貨として採用される
企業向けグローバル決済のための汎用型清算アプリ「Corda Settler」公開に際し、最初の決済手段として使われる仮想通貨XRPが採用された。長い訴訟が和解に至った分散台帳技術開発企業で世界最大の金融機関コンソーシアムを率いるR3とRipple Labs(リップル社)は、ここにきて2社間での急速な事業展開に動いている。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧