TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

大手仮想通貨取引所間で5億XRP(リップル)にも及ぶ大量送金が確認 一体なにが?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

高額かつ数十回に渡るXRPとXLM送金が確認
大口の送金状況をブロックチェーンのデータから追跡するBOT「Whale Alert」の報告で、BittrexとUpbit間で大量のXRP(リップル)とXLM(ステラ)の送金が行われていたことがわかった。各通貨共に、1千万単位の送金が数十回に渡って行われた。一体何が行われたのか、周辺状況を探った。

お詫びと修正

ただいま公開した記事のタイトルに桁数の誤りがあったため、修正いたしました。なお、記事内の内容には変更はございません。

誤解を招く表現がありましたことを、深くお詫び申し上げます。

高額かつ数十回に渡るXRPとXLM送金が確認

大口の送金状況をブロックチェーンのデータから追跡するBOT「Whale Alert」は28日、BittrexとUpbit間で大量のXRP(リップル)とXLM(ステラ)の送金が行われていたことを報告した。

これらの送金額でわかるように、キリのいい数字での送金、かつ全ての取引が同額で行われていたことがわかっており、Whale Alertの情報では、XRPの取引だけで1時間の間に1000万XRPの送金が50回、金額にして1.59億ドル(176億円)にのぼるという。

XLMに関しても同様にかなり多くの送金履歴が報告されていたため、バグなのではないかとのコメントが殺到したが、Whale Alert側は「大量送金が行われているが、表示的なバグではない」とする発言を行なっている。

また、BittrexからUpbitにこれらの送金が行われたのち、UpbitからBittrexに返却する動きも確認された。(全額ではなく、把握できる範囲では約1億1千万XRPが残されている)

なぜこの大量送金が行われているのか?現状でおきている状況をまとめる。

送金は公式によるものか

今回の送金履歴は、基本的にBittrex(米国)とUpbit(韓国)で行われており、どちらも各国での大手取引所に該当する。

これら2つの取引所の関係性は、2017年10月カカオトークを手がける「カカオ社」が出資するフィンテック企業がUpbitを立ち上げる際、独占的なパートナーシップを締結、立ち上げ時のセキュリティ面の技術サポートや、運営サポートをBittrexが行うといった密接な関係性を持っている。

今回考えられる可能性としては2点ある。

  • Bittrexのメンテナンスに関係
  • XRP関連でテスト送金

Bittrexのメンテナンス

今回行われた送金のあと、日本時間28時朝6時よりBittrexの大型メンテナンスが行われている。

今回のメンテナンスでは、Bittrexまたはパートナー企業(ホワイトラベル採用取引所など)との取引エンジンを大幅強化することを目的に、UI/UXの強化、または後日公開の秘密のアップデートなどが内容に挙げられており、同時刻のウォレットは一時的にオフラインになる点を報告していた。

ツイッターでの不正送金に関する言及がないことや、継続的にアップデートの内容を告知している点を踏まえると、今回の送金は、このメンテナンスに関連したものである可能性は考えられる。

このアップデートに伴い、Bittrex側はウォレットのオフライン化を発表しているが、この送金時にXRPだけでなく、XLM、POLY、POWR(後者2通貨は1度の送金のみ)が送られていることを踏まえると、アップデートなど取引所自体の事情による公式の送金であることが考えられる。

なお、通常の取引所ではハッキングの懸念を防ぐため、大量送金時には公式の送金である旨を報告することが多くあるが、今回はアップデートの報告のみで、送金に関する内容は発表されていない。

XRP関連でテスト送金

また可能性の範囲として考えられるのが、Bittrexが先日リップル社とxRapidを採用する”プリファードパートナー”の契約を締結に関連する動きだ。

この契約は、XRP Ledgerを通したXRP決済を目的とした、「プリファードデジタル資産取引所」の役割を担っている(要するに流動性を利用してUSDとXRPの両替を担う)もので、XRPを大量保有する取引所として、Bitso(メキシコペソ)、Coins.ph(フィリピンペソ)と共にパートナー契約に至っている。

この点で注目したいのが、メンテナンスが開始される前に、XRPが両取引所(Bittrex、Upbit間)を往復した点だ。他の通貨はUpbitへ送金されたまま、メンテナンスへ突入しているが、XRPのみ一部の資産を残して返金される動きが見られている。

よって、これが送金に関連するテストを行なった可能性はあり、xRapidを採用している関係から、XRP送金やxRapidに関する動きである可能性は考えられる。

今回のメンテナンスの事項には、パートナー企業との取引エンジン強化があるが、これは各国フィアット通貨と仮想通貨とのシームレスな流動性向上に繋がる可能性が高く、この辺りで新たな施策を考えている可能性は注目しておきたい動きとなりそうだ。

仮想通貨XRP(リップル)の取引数がAmazon株を上回り全資産中5位に、ビットコインは9位|eToroデータ
200ヶ国に300万ユーザーを抱える総合投資商品プラットフォーム「eToro」が公表した最新データで、XRPの取引数が時価総額90兆円のAmazon株を超えるなど、欧米での仮想通貨人気が明らかになった。
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコインクジラが直近2ヶ月で750億円相当のBTC買い増し|仮想通貨の大口投資家による底値を見る動きか
ビットコイン保有者ランキングのアドレスデータにて、直近2ヶ月間の間に1万BTCを超える大口ウォレットのBTC量が178,120BTC(748億円相当)増加したことがわかった。 これは2ヶ月前水準の8.8%増にあたり、他のデータからも買い増しに動いていた状況が見えてきた。
第10回『国際ブロックチェーン格付け』仮想通貨ビットコインは2ランク上昇、リップル(XRP)は20位を維持
中国の行政機関であるCCIDのブロックチェーン研究所は26日、仮想通貨に関連する第10回「パブリックチェーン技術評価」を公表。ビットコインは2ランクアップして13位に浮上した一方、リップルは20位の座を維持、トロンは初登場2位にランクインした。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧