はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

日本の新規仮想通貨登録やICO実施 自主規制団体の公表内容から見る業界の動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

自主規制団体の公表内容から見る業界の動き
日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は、新たに会員に関する会費の内容を発表。会員である仮想通貨交換業者に向けて新たに仮想通貨の新規取扱や販売(国内ICO)に関する手数料が公開された。

自主規制団体の公表内容から見る業界の動き

日本の自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は、新たに会員に関する会費の内容を発表した。3月29日の社員総会で決議した内容を同社HPにて一般公開している。

JVCEAは、昨年10月24日に金融庁から資金決済法に基づき、仮想通貨交換業に関わる「自主規制団体」として認可を受けた業界団体で、同協会がまとめた自主規制規則が仮想通貨交換業者の自主ルールとして施行されている。

公表された内容では、各会員の業務形態別に詳細を記した「会費」のほか、取扱い仮想通貨に関する確認手数料や新規仮想通貨販売に係る手数料が公開された。

本ニュースの注目点としては、仮想通貨交換業者の団体加盟におけるコストが判明したほか、業界団体が仮想通貨取り扱いに係る手数料を明示したことである。

特に新規仮想通貨の販売に当たるICOは、自主規制団体にてICO実施を踏まえた確認手数料を設ける動きに見えてきた事で、新たにICOに関する自主規制案の公表に繋がる可能性も秘めた事例となる。なお、ICO規制では、今月15日に日本政府が金商法と資金決済法の改正案を閣議決定した内容にも盛り込まれており、日本企業が主体となる仮想通貨発行に向けた業務が進んでいることが伺える。

新規仮想通貨取り扱いや販売(ICO)に関する手数料

気になる新規仮想通貨販売に係る手数料では、すでに会員が取り扱う仮想通貨の台帳上で発行されているか否かで、異なる確認手数料を取る。

同一の仮想通貨台帳というのは、例えばイーサリアムブロックチェーン上で発行されるERC20トークンが、会員が取扱う仮想通貨にある場合を指していると考えられ、より通貨発行事例の多いイーサリアムブロックチェーンが確認手数料の面で優遇されることが予想される。

特にこの確認作業が、該当通貨を取引所として取扱うことができる審査過程の一つとして設定されているが、あくまでも「確認作業」であることから見ても、確認手数料のコスト削減ができる点は、利点となり得るだろう。

また、取り扱い仮想通貨の届出に関する確認手数料としては、新規の仮想通貨では50万円(別税)を手数料として設定しており、すでに他の会員が取扱いを行う仮想通貨、いわゆるホワイトリスト入りしている通貨に関しては半額に当たる25万円(別税)を設定している。

仮想通貨交換業者に係る会費

仮想通貨交換業者登録を受けた事業者が加盟する第1種会員には、入会金として「200万円」を設定するほか、預託金(退会時に返還)として300万円の預け入れが必要になる。

なお、年会費に関しては、提供する取引など事業者の業務形態に異なる会費を設定する。

出典:JVCEA

また、登録申請や予定する事業者が登録される第二種会員に登録に係る会費では、入会費として200万円を設定するほか、年会費として360万円がかかるという。

登録初年度では、合計560万円の会費がかかることになるが、登録を受けていないことで仮想通貨に係る業務を開始できていない「仮想通貨交換業者登録申請」を行う新興企業にとっては、重い負担となりそうだ。

第二種会員では、加盟が義務化されているわけではないが、中小企業などが仮想通貨に関連する事業を起こす目的で会員登録するには、厳しい金額との見方も出てくる。

先日、金融庁が楽天ウォレットとディーカレットの2社に仮想通貨交換業者としての業登録が行うなど、新たに動き出した仮想通貨業界。国内の仮想通貨交換業の健全な発展を目的として活動する自主規制団体JVCEAを中心とした、新たな動きも見えてきそうだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

国会で道が敷かれつつあるビットコインなどの「仮想通貨税制」|日本政府の方針を探る
27日の事業説明会で言及されたディーカレットとJR東日本による仮想通貨関連サービス構想などから、日本政府の方針が浮かび上がってきた。キャッシュレス普及のために、ビットコインなど「暗号資産の税制改正」が必要な理由とは。
金商法改正案で仮想通貨取引所に「大きな試練」、ビットコインFXなど証拠金取引の規制強化へ
金融庁は、仮想通貨ビットコインなどの証拠金取引に対して金商法改正案で厳格に規制し、「第二の登録」を義務付ける方針だ。21年9月末までに未登録の仮想通貨交換業者(みなし業者)は、”事実上の廃業勧告”となり得る。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
17:03
XRP ETF、13取引日で8億ドル(約1240億円)到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧