- 中国「国慶節」がBTC市場に与える影響
- 最大手仮想通貨取引所Binanceは、建国70周年を迎え祝賀ムードの中国の大型連休「国慶節」が、ビットコイン(BTC)など仮想通貨市場に及ぼす影響についてリサーチ、統計データを公開した。
中国「国慶節」がBTC市場に与える影響
大手仮想通貨取引所バイナンスは、建国70周年を迎え祝賀ムードの中国における大型連休「国慶節」が、ビットコイン(BTC)など仮想通貨市場に及ぼす影響についてリサーチ。統計データを用いて分析した。
国慶節は、中国の建国記念である10月1日から7日まで、最大7連休の長期休暇となる。株式市場が休場となるなど、金融市場において中華マネーの流動性が著しく低下するなどの影響もある。
Binanceリサーチのデータによれば、例年「国慶節」の開始前にビットコインが上昇し、開始後に売られる傾向が見られた。連休中の市場は、緩やかな下方修正をみせつつ、徐々に回復する傾向が見受けられるとしている。
Does China’s Golden Week influence #Bitcoin price? @BinanceResearch
— Binance (@binance) October 1, 2019
BTC price tends to rise the day prior to Golden Week, only to fall the day it begins.
During Golden Week, BTC price tends to fall slightly, then recovers
2019's draw-down prior to Golden Week is the worst yet. pic.twitter.com/QsrJ6LjS62
奇しくも、今年2019年にも過去同様の推移が見られ、9月30日を境にBTC市場が大幅下落したほか、昨日の国慶節開始日に向けて反発を見せた。Binanceリサーチは、国慶節とBTC相場に「強い相関関係は見られない」と結論づけている。市場推移には複合的要因があり、季節要因のアノマリーとして意識されることはある。
なお、中国事情通の仮想通貨ファンドマネージャーDovey Wan氏は先日、以下のように注意喚起していた。
ゴールデンウィークには、中国のトレーダーがオフシーズンとなるため、出来高および流動性低下には注意が必要だ。
昨年のゴールデンウィークには、700万人が海外旅行に向かい、約7億人もの中国人が国内旅行した結果、計660億ドルの消費を生み出すなど莫大な経済効果をもたらした。