はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Parity社、イーサリアムのサポートよりPolkadotを優先させることを示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Parity社、イーサリアムのサポートよりPolkadot優先か
ブロックチェーン技術を提供するParity社の社員が、イーサリアムへの支援よりPolkadot優先を公然と認める発言をしたことがコミュニティ内で非難を集めている。一方でParity社も正当性を主張した。

イーサリアムのサポートよりPolkadot優先か

Parity社は、Gethと並ぶイーサリアムのブロックチェーン・ノードを提供していることで知られる。

GitHubのParity-Ethereumのスレッド上で、Parity社のエンジニアが次のように発言して、コミュニティから非難された。

 

イーサリアムのクライアントを出来るだけ良いものにしたいのは勿論だ。しかし単純に、コミュニティ内には、その仕事を進んで引き受ける人が(そしてその能力がある人が)少なくなっている。

Parity社内部の人員をparity-ehereumシステムにただ投入することによっては問題を解決できない。善意を示し続けるという以外のインセンティブが、ほとんどないのだ。

Parity社のフラッグシップ・プロジェクトはPolkadotであって、こちらではない。残念ながら「ワープの修正・交換」のような抜本的な変更を行うためのリソースがないのが現状である。

Polkadotは、仮想通貨同士の相互運用性を意図したプラットフォームとして計画されている。

緊急時の問題

Parity社がサポートを低下させてしまうことで考えられるのは、安全装置の問題がある。イーサリアムには現在Parity社とGethの2種類のブロックチェーン・ノードが存在している。

仮にGethだけになったとしても、プラットフォームの活動をスムーズに実行させていくためには充分だ。だが、ソフトウェア障害の場合に、どちらか一方が機能しなくなっても、もう一方が安全装置として働くことは大きい。

実際に、2016年にイーサリアムが上海アタックとして知られるDoS攻撃を受けた時の事例がある。スパム取引によって、Gethで実行されていたノードの速度が極端に遅くなってしまった際に、Parity社経由でノードが起動され、問題が解決した。

Parity社も正当性を主張

コミュニティ内でのParity社への批判が高まっている理由の背景には、1月にイーサリアム財団から500万ドル(約5億3600万円)の助成金がParity社に提供されたこともある。だが、Parity社側も正当性を主張している。

同社の広報部長Peter Mauric氏は一連のツイートで、この助成金はETH2アップグレード内での、Ewasmおよびシャーディングの実装に対するものであり、Parity社の現在のイーサリアム・クライアントに関する作業に対するものではないことを指摘した。

さらにイーサリアムParityブロックチェーン・ノードの長期的なメンテナンスについては、今回の助成金の対象外で、イーサリアム財団から一度も資金提供を受けていないという。

「イーサリアムのクライアント維持は、これまで主に無料の作業に依存してきた。長期的には、コミュニティが開発者や研究者を継続的にサポートするための持続可能なモデルを見つけるのを支援したいと考えている」と、同氏はメンテナンスが、無償の作業に依存している状態についても言及した。

この問題を解決するためには、コミュニティによる財政支援も選択肢の一つだと応じる関係者も見られている。

CoinPostの関連記事

米取引所でイーサリアムがフラッシュクラッシュ、ビットコインは上昇一服|仮想通貨市況
米仮想通貨取引所Poloniexで仮想通貨イーサリアムがフラッシュクラッシュした。IMFは年次会議直前に各国中銀による財政刺激策にも言及しており、BitMEXアーサーの「QE4予言」に再び関心が集まる可能性も。
国際ブロックチェーン技術カンファレンス「NodeTokyo」が10月5日に開催 イーサリアム財団トップも参加
日本で初めて国際規模大規模国際ブロックチェーン技術カンファレンスとして2018年に立ち上がったNodeTokyoが、限定イベントとして10月5日に東京で復活する。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
07:40
ネイバーとアップビット親会社ドゥナム、AIとブロックチェーン融合で1兆円投資へ
ネイバーとアップビット運営のドゥナムが、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラ構築に向け、今後5年間で1兆円超を投資する計画を発表した。韓国ウォン連動型ステーブルコイン発行も視野に入れている。
07:10
イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ
仮想通貨イーサリアムは、ブロックのガスリミットが6000万ユニットに引き上げられた。これにより、フサカアップグレードの前にトランザクション処理能力が向上した。
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧