中国国営新聞社『ビットコインはブロックチェーン最初の成功事例』
中華人民共和国の国営通信社である新華社(しんかしゃ)が、『ビットコインはブロックチェーン技術で最初に成功したアプリケーションだ』と報じたことがわかった。Sino Global CapitalのCEO Matthew Grahamがツイッターで取り上げた。
Chinese state newspaper today (Xinhua)
— Matthew Graham (@mg0314a) November 11, 2019
Bitcoin: The First Successful Application of Blockchain Technologyhttps://t.co/85icR9FcAH pic.twitter.com/8ZOF6UBSzw
同社のオンラインサイトを確認すると、ビットコインの具体的な特徴に関する仕組みを解説する詳しい内容のページを合わせて公開している。
記事は、将来的な通貨になり得るか、または投機的なバブルで終わるかという内容で文章が始まる。
具体的な内容では、BTCトランザクションやマイニングの仕組みも解説。半減期など、投資に関わる特徴にも触れた。
冒頭で投げかけられた問いには最終的に答えなかったものの、BTC価格は大きなボラティリティが伴うものであり、価格の安定性を維持することが難しいと述べ、法的制約がないことから、投資家の心情に流されやすい側面があると解説した。
中国国内の報道に変化
習近平国家主席によるブロックチェーン投資発言以降、中国国内では一時仮想通貨への注目度が急浮上したが、通貨価格の急上昇などを受け、中国共産党は投機的な行動を慎むよう投資家に注意喚起。ビットコイン価格の上昇も一時的な流れとして収束した。
一方、中国政府は今月6日、「仮想通貨マイニング産業」廃止リストを撤回。事実上の仮想通貨黙認の可能性が浮上した。
CoinPostが報じたように、中国共産党中央委員会の機関紙である「人民日報」も11日、ブロックチェーン技術の国内成長率に関する記事の中で、ブロックチェーン技術が可能にする多種多様なアプリケーションシナリオの一環として「仮想通貨」も含まれるとの文章を掲載。中国国内で、仮想通貨に関する報道方針にも変化が生じている。