OKExのオプション出来高が急増
元中国3大取引所のOKグループが運営するOKExのオプション出来高が急伸した。データサイトskewのデータによると、OKExの9日の出来高は770万ドルにおよび、一位のDeribitに次ぐ2位にランクイン。BakktとLedgerXの出来高を超えた。
ビットコイン(BTC)のオプションを9日に一般ローンチを行なったOKExの出来高は770万ドルで、米Bakkt(53万ドル)とLedgerX(70万ドル)を超えた。Deribitは5530万ドルで一位を維持している。
OKExは多くの中国系の大口投資家が利用しているため、オプション取引への拡大でデリバティブ分野で無視できない大規模な市場になり得ると、有識者らは見ている。
取引所間で取引価格に差が出る仮想通貨マーケットにおいて、一取引所で現物、先物、オプションが提供されていることは強みになるが、中国系の取引所で各出来高が急増している状況から、その利用状況もすでに活発化していることが見て取れる。
先物・FXデータ
前述したように、OKExは仮想通貨先物の分野でも出来高を拡大、高いパフォーマンスを記録している。
skewの最新データによると、10日までの24時間出来高でOKExはBitMEXの27億ドルを超えて、約33億ドルを記録した。
三位と四位にHuobiとBinanceが続き、日本の取引所bitFlyerは5位に位置する。
なお、今週のビットコイン市場の急伸も先物市場の出来高を引き上げた。ビットコイン先物の全体出来高は8日に200億ドルを上回り、中ではOKExやHuobi、BitMEX、バイナンスなどの主要取引所の出来高は5日〜8日にかけて著しく上昇を記録した。
Serious bitcoin futures volumes yesterday – $20bln+ on our radar (not an exhaustive count) pic.twitter.com/6kCSFRq6cy
— skew (@skewdotcom) January 9, 2020
バイナンスJEXの保険
バイナンスが持つデリバティブ子会社「Binance JEX」はビットコイン先物の保険を1月9日より試運転を開始。
保険の試運転はJEXで提供している先物BTC/USDTに対応するもので、トレーダーのマージンと利益を守るものとしている。
発表によると、今後利用者は独自の仮想通貨JEXトークンで保険を購入可能だ。
現在、JEXが取り扱っている先物は、BTC・ETH・EOSの3つで、BTC・ETH・LTC・ETH・EOS・BNBのオプション取引も提供している。JEXはバイナンスが昨年買収した企業で、「Binance Futures」とは独立した運営体制をとっている。
参考:Binance JEX