LocalBitcoins、中国と南米の出来高
グローバルなビットコインP2P取引所LocalBitcoinsでは、中国人民元による出来高が過去二年間の最低水準にまで下がっている。
データサイトCoinDanceのチャートによると、中国での出来高は2019年末より減少し、過去二年間におけるウィークリーの最低水準となった。先週に約65万ドルの出来高を記録し、ATHの640万ドルから約9割低下してきている。
中国ではビットコインに対する関心度が低下しているとの指摘が見られる。LongHashの調査によると、国内大手サーチエンジンBaiduでの「ビットコイン」関連検索数も価格の下落に伴い、大幅に減少している。
一方、中国において、LocalBitcoins以外にも大手中華系取引所が提供するP2Pプラットフォームが使われている。例えば、バイナンスやHuobi、OKExのP2P取引所だ。中国人トレーダーは以前よりこれらのプラットフォームに馴染んでおり、特にバイナンスのP2P取引サービスが開始して以来、LocalBitcoinsのユーザーが移ったとも考えられる。
さらに、中国では24日より旧正月の連休が始まり、コロナウイルスの感染が早いスピードで拡大している中、中国人トレーダーがギフトや防具の購入に取り掛かっていることが取引高の減少に繋がっていると見られている。
一方、経済・政治不安定の状況が続く南米国ベネズエラとアルゼンチンは依然として、高いプレミアムを付けて出来高を増やしている。「安全資産」としての意識が読み取れる。