仮想通貨ビットコイン1万ドル到達
ビットコインが米ドル建て1万ドルを記録した(Coinbase)。2019年10月以来3ヶ月半ぶり、2017年の過去最高値から半値水準まで回復した。
仮想通貨市場は、2020年に入り一転。半減期を目先材料に好調な推移を記録したビットコインだけでなく、2017年以降右肩下がりのチャートを形成していた主要アルトコインにも資金が再流入するなど、循環物色の思惑も強まった。
2020年1月1日から2月9日までの騰落率は以下の通り(時価総額上位+注目銘柄)
※半減期=1年以内に半減期を控える銘柄、先物=バイナンスが直近で先物取引を開始した銘柄
ビットコイン(BTC):+34%(半減期)
イーサリアム(ETH):+65.53%
リップル(XRP):+42.45%
ビットコインキャッシュ(BCH):+100%(半減期、先物)
ビットコインSV(BSV):+206%(半減期)
ライトコイン(LTC):+76.57%(先物)
Binance Coin(BNB):+56.48%(先物追加予定)
Tezos(XTZ):+84.12%(ステーキング、先物)
Dash(DASH):+147%(先物)
Zcash(ZEC):+127%(半減期)
以下日本の取扱い銘柄
イーサリアムクラシック(ETC):+142.36%(大型アプデ、供給量減少≒半減期、先物)
ネム(XEM):+82%(シンボル)
リスク(LSK):+201.3%(国内ステーキング、供給量減少≒半減期)
モナコイン(MONA):+125%(半減期)
※内容の訂正について
DASHに半減期との表記がございましたが、正確には、『約1年(210,240ブロック)ごとにブロック報酬が約7.14%ずつ減少』となります。(次回予定ブロック高:1261440)誤解を招く表記があったこと、大変申し訳ございませんでした。
ビットコイン市場の堅調な推移には、約100日と迫る半減期のほか、半減期の供給量減少を目前に駆け込み需要が強まる仮想通貨マイニングとそのハッシュレート推移。また、新型コロナウイルスなどの影響で、国際株式市場から、ドローダウンを嫌気する投資家の資金がオルタナティブ資産に向いているとの見方が強まったことも理由にあがる。
テクニカル面の地合いの強さも示しており、買いシグナルを表す三役好転、200日移動平均線を突破。短期と長期の移動平均線でゴールデンクロスが確認されるなど、トレンド転換を市場が意識づける要因の一つになっている。
一方のアルトコイン市場は、騰落率の一覧から、リスク資産としての側面が強い仮想通貨市場に資金が出戻りしているのは一目瞭然だ。特に半減期を控える銘柄(BTC・BCH・BSV・DASH・MONAなど)や、ステーキング関連の採用が強まった銘柄の価格急伸が目立った。
しかし、FOMO(取り残されることへの恐れ)を意識する報道が多くなるなど、一定の過熱感も否めない。半減期前に材料を織り込んだ相場で利食いが発生するパターンには注意したいところだ。