Steemitがトロン財団に事実上の売却
トロン財団とSteemit社が戦略的パートナシップを結んでいたことが明らかとなった。これによりソーシャルメディア・プラットフォームのSteemitはTronブロックチェーンに統合されることになるという。(=Steemの利用者数は100万人以上)
声明によれば、TronとSteemitの開発チームは早くもTRXブロックチェーンの共同開発に乗り出してるとのことだ。
Steemitは2018年11月頃に従業員の70%を解雇するなど、プロジェクトの運営や資金面で難航していたことが伺える。そんな中、以前にトロンのJustin Sun氏が中心となりSteemitに出資を行っていた。
この点に関してトロン財団は、「仮想通貨SteemがSteemitプラットフォームの開発を促進するため、財団へ移行することを選択した」と説明。一方のSteemit側も、「トロンが提供するインフラやコミュニティ、スケーラブルなネットワークのサポートが必要だったため、資金面というよりも、Steemitの将来のために相互合意に至った」と話し、あくまでSteemitの開発促進のための決定であったと強調していた。
このパートナシップ締結の発表後、Steemitの共同設立者Ned Scptt氏は、SteemitをJustin Sun氏に「売却した」とツイッター上で投稿している。
Steemitans and Twitterers, after four beautiful years, I have sold Steemit to @justinsuntron. AMA tomorrow at 9am PT. https://t.co/ZlCKRZbq3L https://t.co/XOCjyjd0TQ
— Ned Scott (@realNedScott) February 14, 2020
仮想通貨・ブロックチェーン業界において古参であるSteemitが、事実上買収され、トロンのプラットフォームとの統合がなされることから、今後も、難航するプロジェクトを中心に同様の動きが見られる可能性はあるのではないか。