はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「契約時のハンコ不要に」コロナ対策で政府が初見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本も脱ハンコへ

日本政府は19日、契約書に印鑑の押印は必ずしも必要なものではないとの見解を初めて示した。

内閣府、法務省、経済産業省が連名で押印の法解釈に関するQ&A形式の文書を公表。メールの履歴や電子署名や電子認証サービスなどでも契約を証明できるとしてして周知した。

Q&Aでは、押印をしないケースで法律違反にならないかや、押印なしに文書の真正を証明できるかなどを明確にした。

押印をしないケースで、法律違反にならないかについては、以下のように回答した。

私法上、契約は当事者の意思の合致により、成立するものであり、書面の作成及びその書面への押印は、特段の定めがある場合を除き、必要な要件とはされていない。

特段の定めがある場合を除き、契約に当たり、押印をしなくても、契約の効力に影響は生じない。

押印についてのQ&A

日本独特のハンコ文化から脱却する脱ハンコについては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い議論されてきたトピックだ。政府が感染拡大を防ぐために在宅勤務を進めてきたが、企業からは書類への押印をするために出社を余儀なくされるケースが相次いでいた。

コロナ禍でリモートワークが推進された4月には、首都圏のIT企業など約30社が参加する「TDMテレワーク実行委員会」によると、テレワークを行っていても、9割の会社では押印をするために出社を行っているという事実が明らかになっている。

テレワークを推し進める企業も脱ハンコを個別に進めてきたが、押印を行わないケースで、契約後の証明を巡る訴訟リスクが懸念された。

日本政府も5月の規制改革推進会議で、契約で不必要な押印を削減するため、指針の作成を提言していきたが、今回、初めて見解を示したことで、本格的に民間企業や官民の取引において、脱ハンコが促進する見通しがたった。

脱ハンコをブロックチェーンで

脱ハンコが日本で浸透してくると、それに伴う電子署名など、押印を行わずに「正しさ」を証明するサービスにも注目が集まるのは必至。そこで白羽の矢が立っているのがブロックチェーン技術だ。

ブロックチェーンはその特性から、改ざん耐性や、過去の履歴をデータ上で確認することができる。脱ハンコにおいて重要視される署名の正しさを証明する技術として応用が期待されている技術。

ブロックチェーンの応用については、企業側が問題発生時の確認工数や”署名”を証明するコストの削減に繋がるほか、消費者側が不正に署名されたケースを証明できる点も利点にあがる。

日本のブロックチェーン活用例

ブロックチェーンによる電子署名については、コロナ以前から日本でも取り組みが行われてきた。

bitFlyer Blockchainが手がける「bPassport」もその一つ。ブロックチェーン上に氏名、生年月日、住所などの個人情報を登録し、情報の提出が求められる場面で、bPassportの提示で証明を行う。

情報登録の際は銀行の情報や住民票など、信頼のおけるソースによって裏付けを行い、一度登録すれば、本人であることを証明する印鑑証明のようなものとして利用が可能になる。

海外事例

海外では、ブロックチェーン先進国であるエストニアの電子署名をモデルとして「e-sign」(イーサイン)をblockhiveが開発した。

このサービスは「デジタル世界の印鑑」のような役割を果たし、従来の電子契約では決裁者が本当に署名した本人なのか確認できないという課題があったが、「e-sign」では、スマートフォンから利用できるIDアプリを用いて、ユーザーの身元確認を行うことができる。

使い方はシンプルで、パスポートや運転免許証など公的書類を用いてデジタルIDアプリを作成。契約書を作成して「e-sign」にアップロードし取引相手に送信、相手が署名すると通知される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
06:55
米大手銀バンク・オブ・アメリカ、ビットコイン担保融資の準備進める=報道
資産規模1.7兆ドルのバンク・オブ・アメリカがビットコイン担保融資商品の準備を進めていると報じられた。主要米銀行による仮想通貨担保融資の提供は、仮想通貨と伝統金融の統合における重要な一歩となる。
06:15
英上場企業サツマ・テクノロジー、保有BTCの約半数を売却 社債返済目的で
英国のビットコイン関連技術企業サツマ・テクノロジーが11日、保有する1199BTCのうち579BTCを売却し、約4000万ポンドの純収入を得たと発表した。売却後も620BTCを保有し現金約9000万ポンドを確保している。
05:55
21シェアーズがXRP現物ETFを上場、「TOXR」で取引開始
スイスの資産運用会社21シェアーズが11日、XRP現物ETFを米CBOE取引所に上場した。コインベース、アンカレッジ・デジタル・バンク、ビットゴーがカストディアンを務める。
05:35
JPモルガンがソラナ上で初の債券発行を実施、77億円相当のコマーシャルペーパー
JPモルガン・チェースが11日、ギャラクシー・デジタル向けに5000万ドルのコマーシャルペーパーを初めてソラナブロックチェーン上で発行したと発表した。
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧