高い需要も、技術的な課題残る
Dapper Labsが手掛けるNFTコレクションゲーム「NBA Top Shot」は、2月6日にカードパックのセールが行われ盛況の内に幕を閉じた。一方、技術的な問題が発生し、購入できなかったユーザーがいたこともわかった。
ブロックチェーンゲームの基盤となるイーサリアムのスケーラビリティ(拡張性)問題を解消するために開発された独自ブロックチェーンチェーン「Flow」を利用する同ゲームは、6日には数分間で2331パックを売り上げ、2万5千人が販売に参加するなどバスケットボールファンからの高い需要を見せている。
NBA Top Shotでは、ユーザーは物理的なカードゲームのようにデジタルのカードパックを購入し、NBAのプレイヤーの名シーンなどをコレクションすることができる。カードはNFT(非代替性トークン)と呼ばれる形で発行されており、ブロックチェーンに記録されることにより本物のカードの保有者であることを証明可能だ。
パック完売も、前回の参加者が有利に
パックの販売形式は、ユーザーに順番に番号を割り振り、その順番になったらパックを購入できるというものだ。パックは売り切れてしまうこともありえる。
問題は、前回行われたパックセールに参加したユーザーが、最新の販売で順番を待たずにパックを購入出来てしまったことにあるという。この点について公式は、「クラブハウスに行ったときに貰った手首のスタンプ(許可証)で、再入場できてしまったようなもの」などと比喩を交えて説明。システムを担うプロバイダーの設計に不備があり、NBA Top Shotの正規ユーザーであるかどうかのみを確認していたことが理由だとしている。
公式は、順番を決めるシステムが修正されるまでパックの販売を行わないことを発表。1人1パックしか購入できない仕様のため、一部のユーザーによる買い占めなどは起こっていないことがせめてもの救いと言える。