はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

bitFlyerはトークンを発行するのか?加納氏が語る:仮想通貨やブロックチェーンの未来

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Consensusで唯一日本人スピーカーとして参加した加納氏
CoinPostでは2回目の独自インタビューとなる今回は、bitFlyerの質問のみならず、仮想通貨、ブロックチェーンの一般的な質問もさせていただきました。インタビューはニューヨークの世界最大級の仮想通貨イベントconsensusにて行われたものとなります。ご協力いただいたbitFlyer CEO 加納氏にお礼申し上げます。
Lightning Networkとは
ビットコインのスケーラビリティ問題解決のため、取引承認をブロック以外でも可能にする、パブリックブロックチェーンの2nd Layerに当たる技術。 直接繋がりのない2者間でのマイクロペイメント(1円以下の小額送金・少額決済)を実現することができる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

インタビュー内容一覧

― 匿名通貨であるZcashはビットライセンスを有する米取引所Geminiへの上場が決定しましたが、Geminiと同様にビットライセンスを持っているbitFlyerの立場からこの上場について

特定コインのコメントはし辛いですが、米国法でみた時に匿名コインが認められたということかな、と思っています。

miyabiの性能を使って、どのような活用を見込んでいるのか、また決定している事項や進展は

miyabiはブロックチェーンのコアテクノロジーで、その上にアプリケーションを作って使うようなものです。

現状ですと、大手金融機関に使ってもらっていますが、将来的にはブロックチェーンサービスとして広く提供していきたいと考えています。

―大手韓国取引所Bithumbなど、取引所トークン発行が相次いでいるが、取引所がトークンを持つ利点や問題点は

取引所がトークンを発行するのは、ICOができるかどうかということが問題となります。

つまり、一般的なICOのメリット、デメリットの問題に落とし込めると考えています。

ICOで資金調達することは株よりメリットがあります。

しかし日本だと、法律がクリアになっていないので法的リスクがあります。

デメリットは税金がかかること、また顧客や投資家の説明などのルールがないことでしょう。

会計もあります、監査もあります。よってそういったものの基準がクリアになる必要があります。

bitFlyerではまだ、取引所トークン発行は考えていないのか

すべてがクリアにならないと難しいですね。

私たちは法律を尊守して運営していますので、法律を破るような行為で物議を醸したくないです。

―「仮想通貨はバブル」と多くの人が述べていることについて

バブルは将来下がらなければ、バブルかどうかは分かりません。

10万円の時でもバブルと言われていました。現在の状況はバブルかもしれないですが、将来になってみないとなんとも言えない状況だと考えています。

将来的に他のアルトコインがドミナンストップを占めるようになるかどうか

これは難しい問題で、ビットコインとアルトコインは明確に違いがあると思っています。

ビットコインは最初に誕生したことで信用されているコインです。

機能的にはもっと優れたことが出来るとして、永遠に技術競争が起きるでしょう。

こうなると、技術的に優位になるものが置き換わります。

その中でビットコインがトップになるということは、最初のコインというブランドが大きいと思います。

しかし、将来的にどちらが勝つかはわかりません。

ライトニングネットワークなどの実装によりBTCが「送金通貨」として機能しだすのではないかという意見もあるが、その場合BTC以外の送金を目的としたアルトコインの需要はどのように変わるか

難しいですね。

ライトニングネットワークに対応するためには、当然Hubとなる取引所と連携を取る必要があり、ウォレットも必要です。

それに対し、送金を目的とした通貨が流行るかどうかを考える場合、そのコインが流行ってきた場合その通貨のウォレットが当然あって、ブロックチェーンがあって、それが本当に送金として使われて、且つ流行るか、という問題となります。

つまり、結局どのコインが人気になるか、の考え方は共通しているのではないでしょうか。

個人的にライトニングネットワークには期待しています。

スケーラビリティー問題がありますが、この問題が解決できるという点で注目しています。

ブロックチェーンテクノロジーがどのように我々の生活を変え、また仮想通貨がどのように我々の生活を変えていくと予想するか

仮想通貨が国際送金をより良くすることは事実です。

中間通貨のような形で、フィアット(法定通貨)からBTC、BTCからフィアットへの形でも良いでしょう。

ブロックチェーンを通して何かを巻き込み、計画を実行することも出来ます。

既存の銀行のインフラを介さなくてもできることが、非常に大きなメリットだと考えています。

―イノベーションとマネーロンダリング規制の観点など、加納氏が考える適した規制方法とは

マネロンは必ず防ぐ必要があるので、その部分のイノベーションが発達しても良いのでは、と考えます。

例えば、技術的にKYC(本人確認)をやらないと取引ができなくなるような仕組みをブロックチェーンで作る、などです。出来れば簡単にKYCができるような形が良いと思います。

こういったイノベーションはとても大事です。

それをやった上で、ブロックチェーンの送金やマイクロペイメントだったり、色々なユースケース、例えばサプライチェーンだったり、ICOだったり、こういったところで技術が発展し、新しい資金調達ができて、今まで無駄だった技術が省かれることが理想だと思います。

日本は仮想通貨市場のリーダーと呼ばれていたが、「昔」と比べて「今」は?

昔よりもリーダーシップが取れなくなっていると感じます。

大きな事件の影響が日本の状況を変えたと思っています。

一方でアメリカでも(日本で設立した)自主規制機関の話をして、日本で培った経験を世界に伝えて、どのような規制がアメリカで理想なのか、国際統一規制はどのようなものが理想なのかを今後話していきたいと思います。

仮想通貨の法律があるのは日本だけなので、これを大事にしていけたらと思います。

―最後に一言

今年はマーケットが変わると思います。

競合状況や世界の状況も変わってくると思います。

そこで面白いサービスを出して、技術で牽引していきたいと考えています。

詳細はまだ言えないのですが、是非ご期待ください。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。
05:45
米メガバンクJPモルガン、顧客のビットコイン購入を許可
CNBCによると、JPモルガンのダイモンCEOが顧客によるビットコイン購入を許可すると発表。長年の仮想通貨批判にも関わらず顧客選択の自由を重視。
05:35
1100億円相当のビットコインを買い増し、セイラーのストラテジー社
米ストラテジー社は19日夜、2025年5月12日から18日の間に総額1,100億円を投じて、7,390 BTCを購入したことを報告した。
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧