はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米FOMC通過でビットコインなど金融市場が一斉反発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米ニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価が前日比932.27ドル(2.81%)高と反発した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)発表において、22年ぶりとなる0.50%の利上げが織り込み済みであったほか、パウエル議長の記者会見で0.75%の利上げ可能性に否定的な姿勢を示したことが景気後退への懸念を緩和した。

パウエル議長は、約40年ぶり水準に達したインフレの抑制と労働市場の保護を念頭に「米国経済は”金融引き締め”に十分耐え得るレベルの経済状況にある」と主張。6〜7月の会合でも0.50%の利上げ検討を示唆している。

金利上昇局面では、金融機関の借入コストが増加するほか、割高感の意識されやすい高PER(株価収益率)のグロース株を中心に売りが先行しやすく、ビットコイン価格が連動しやすいナスダック市場の下落幅は一段と広がっていた。

Arcane Researchのレポートによれば、ビットコイン(BTC)とナスダック指数の(30日間)相関係数は過去最高水準の0.70に達した一方、ビットコインと金(ゴールド)は-0.45と逆相関した。少なくとも現時点ではリスク資産と強く連動しており、代替資産デジタル・ゴールドとしてのリスクヘッジの役割には疑問符が付くと言えそうだ。

今後物価上昇のインフレ局面が長期化した場合、発行上限のあるビットコイン(BTC)の希少価値に焦点が当たる可能性は考えられる。

関連:ビットコインと米株指数の相関係数(90日間)が過去最高水準に

ブロックチェーン分析プラットフォームのSantimentは、今年3月のFOMC後相場との類似点を指摘。「Sell the rumour, Buy the News」(噂で売ってニュースで買う)シナリオがあり得るとの見立てを示した。

著名アナリストのMichaël van de Poppe(@CryptoMichNL)氏も同様に、「Sell the rumour, Buy the News」の可能性を指摘している。

相場の格言である「Buy the rumor, sell the fact(噂で買って、事実で売る)」の逆を意味するもので、売りが過熱していた直近の金融市場では、一旦買い戻しの動きが強まる可能性がある。

5日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は、前日比+3.55%の512万円(39,741ドル)で推移している。

BTC/USD日足

Buy Bitcoin Worldwideの統計データによれば、ビットコインの60日平均ボラティリティ(価格変動性)は、18ヶ月(1年半)ぶりの安値の2.62%に到達した。 コロナ・ショックからの回復期である20年11月以来となる。

Buy Bitcoin Worldwide

機関投資家の動向

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、4週連続の流出超過となった。

CoinShares

週間流出額は、21年6月以来最大となる1億3,300万ドルに。 金融マーケットのリスク回避姿勢が強まるにつれ、過去4週間で3億1080万ドル減となっている。

CoinShares

アルト市場

Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキング9位のエイダ(ADA)が前日比+13.9%に。TOP10銘柄ので中で一際大きく上昇した。

Santimentのオンチェーンデータ分析によれば、100万〜1000万エイダ(ADA)を保有するクジラ(大口投資家)が過去7ヶ月間の売り抜けフェーズで保有数を減らした後、過去5週間で1億9600万ADAを買い集めた可能性がある。

Santiment

Cardano Blockchain Insightsのデータによれば、アクティブアドレスは停滞傾向にあるものの、Cardanoブロックチェーン上のネイティブトークン数は増加。一方、DeFiプロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は、今年3月に4億3400万ドルの高値を記録した後、2億5900万ドル近くで落ち着いている。

チェーン上のエコシステムでは、925のプロジェクトがローンチされており、内46.6%がNFTコレクションと多数を占める。

3月31日には、デジタル資産の投資運用会社Wave Financialが、エイダのDeFi(分散型金融)プラットフォームに向けて流動性供給の支援などを行う「Wave ADA Yield Fund」設立を発表した。

関連:カルダノ、120億円規模の新ファンド「ADA Yield Fund」が誕生

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧