仮想通貨否定から方針転換か
米共和党大統領候補であるトランプ前大統領は11月に当選後の場合、ビットコイン・仮想通貨否定派と知られる米金融大手JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOを財務長官に起用すると検討しているようだ。
トランプ氏は先月、ダイモン氏をはじめ、シティのCEO、バンク・オブ・アメリカのCEO、アップルのティム・クックCEOら約80人の企業幹部とプライベートで会談した後、ブルームバーグに、「ジェイミー・ダイモン氏はビットコインに対して非常に否定的だったが、突然、少し態度を変えた」と語った。
実際どのように態度を変えたかは明確ではないが、ダイモン氏は4月にも、ビットコインと仮想通貨を「詐欺」や「ねずみ講」と呼び、激しく批判し続けていた。
一方、JPモルガンは業務上、ブラックロックが提供するビットコインETFの指定参加者として流動性を提供している事実もある。
また、同社は独自のブロックチェーンとステーブルコインJPMコインを開発・導入し、取引速度の向上とコスト削減を図ってきた。
ダイモン氏は2005年にJPモルガンのCEOとなり約19年の間CEOを務めてきたが、5月の投資家説明会では引退まで「もう5年ではない」と投資家に伝え、CEOの後継者候補を準備していると語った。
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