岸田文雄総理ビデオ登壇
8月28日、株式会社CoinPostが企画・運営し、一般社団法人WebX実行委員会が主催する国際Web3カンファレンス「WebX」が開幕した。本イベントには、日本国内外の主要プレイヤーが一堂に会し、Web3の未来について議論が交わされる。
開会に際し、岸田文雄内閣総理大臣がビデオメッセージを寄せた。岸田首相は、自身の政権が推進する「新しい資本主義」政策に触れ、社会課題の解決を経済成長のエンジンとする方針を改めて強調。その文脈において、「Web3やブロックチェーン技術は、社会課題を解決するための基盤である」と位置づけた。
さらに、この1年間で見られた大企業の事業転換など、民間セクターにおける活発な動きを評価。それを受けて政府も、「Web3スタートアップの資金調達を円滑化するための税制改正や法改正を措置するなど、具体的な取り組みを進めてきた」と説明した。
また、今後の政策方針として、『骨太の方針2024』において、利用者保護に配慮しつつ、Web3に関するトークンの利活用、決済の円滑化、コンテンツ産業の活性化にかかる環境整備に取り組むこととしている」と再確認した。
WebXについて岸田首相は、「社会課題の解決につながるイノベーションが次々と生まれることを祈念している」との期待を表明した。
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自由民主党デジタル社会推進本部が2022年1月に設立した「web3プロジェクトチーム(旧:NFT政策検討プロジェクトチーム)」は、Web3.0を「デジタル経済圏の新たなフロンティア」とし、国家戦略としてNFTを含む経済圏の育成を提言している。
日本政府はこれらの提言を受け、2022年6月にWeb3.0の環境整備を盛り込んだ成長戦略を閣議決定した。
登壇者プロフィール
第101代 内閣総理大臣 岸田文雄 衆議院議員。
2012年より外務大臣、2017年には防衛大臣を兼任、政務調査会長にも就任。21年に自民党総裁選にて立候補を表明、2回の投票でともに1位を獲得、自民党総裁に選出され、同年内閣総理大臣に就任。