- ソフトバンクがブロックチェーン利用の国際モバイル決済の実地試験に成功
- 22日、ブロックチェーン技術開発を手がける米TBCASoftが、同社のブロックチェーンプラットフォーム上で、台湾の通信事業者Far EasToneとソフトバンクがモバイル決済の実地試験に成功したことを公表。台湾と日本、それぞれの国内で実施された。
ソフトバンクがブロックチェーン利用の国際モバイル決済の実地試験に成功
今月の22日、ブロックチェーン技術開発を手がける米TBCASoftが、同社のブロックチェーンプラットフォーム上で、台湾の通信事業者Far EasToneと通信大手ソフトバンクがモバイル決済の実地実験に成功したことをプレスリリースで公表した。
今回の実地試験に関わっている企業は、それぞれ、次世代のブロックチェーンプラットフォームとエコシステムの構築を目的としたコンソーシアム「The Carrier Blockchain Study Group(CBSG)」に加入している。
なお、同コンソーシアムには、台湾拠点のAsia Pacific Telecom(APT)やUAE拠点のdu、南アフリカ拠点のMTNが新たに加入。世界中の通信事業者が参加するコンソーシアムとなっている。
今回の実地試験で利用されたTBCASoftのブロックチェーンプラットフォームは「Cross-Carrier Payment System(CCPS)」とよばれるもので、クロスキャリアかつクロスボーダーなモバイル決済を可能にする。
ソフトバンクのモバイルユーザーがFar EasToneのネットワークを利用して台湾国内の小売店でモバイルウォレットで商品を購入。また、Far EasToneのユーザーは、ソフトバンクのネットワークを利用して日本国内で商品を購入。ブロックチェーンを利用した国際間でのクロスキャリアな決済に成功した格好となった。
そして、その決済には、以下の特徴があるとする。
- それぞれのキャリアを通じた、ユーザーの自国通貨での利便性のある決済手段「キャリアビリング」(携帯電話などの電気通信事業者が、通話料と併せてコンテンツの利用料や課金などを徴収するサービス)
- 海外での決済にかかるクレジットカード手数料の回避
- CCPSとリンクした、OTTペイメントアダプター
今回の実験に参加した二社は、ハイレベルな決済サービスのビジネスモデルと将来の商業試験の評価について協議を重ねていくとしている。
ソフトバンクはTBCASoftに出資
また同日のTBCASoftのプレスリリース では、同社が資金調達のAラウンドを完了したことを公表。
出資をした企業にはソフトバンクも含まれている。
その他には、今回の実地試験を行なったFar EasToneに、同じく台湾に拠点を置く電子機器受託生産(EMS)では世界最大手であるFoxconnも出資をしている。
なお、出資額については公表はされていない。
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