はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン先物市場に異変、「中華系」仮想通貨取引所の台頭が顕著に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン先物市場に異変、BitMEXのBTC先物取引シェアが低下

3月12日の仮想通貨市場急落(コロナショック)以降、仮想通貨デリバティブ大手BitMEXでビットコイン(BTC)先物の取引高は大幅に減少、一方で中華系の大手3社が台頭しつつある。

仮想通貨分析企業Skewのデータによると、3月12日以降、BitMEXは競合の大手取引所にBTC先物取引の出来高シェアを奪われていることがその要因だ。

直近のデータでは、4月8日のBitMEXのBTC先物取引高は18億ドル。それに対し、同じ大手のBinance、Huobi、OKExの取引高はそれぞれで24億ドル、20億ドル、20億ドル。中華系大手取引所の出来高が好調だ。

出典:Skew

BitMEXのビットコイン先物取引シェア低下は、先物取引の取引所の流動性低下と負の循環を生み出している可能性もある。BTC価格暴落後に急拡大したオーダーブック(取引板)のスプレッドは減少傾向にあるものの、依然として暴落前の水準まで回復していない。

また、これまで競合取引所よりも小さいスプレッドを提供することで最大手の地位を維持していたBitMEXだが、3月のBTC価格暴落以降、Binanceなどの取引所とスプレッドの水準に差異がなくなっているという。

BitMEXの一時的障害

BitMEXの顧客離れおよび流動性低下の要因には、3月13日に起きた大暴落に際するシステム障害も挙がる。

3月13日に2度に渡ってDDoS攻撃を受けたことを明かした。攻撃を受けたBitMEXはプラットフォームのシステム遅延や妨害が発見され、ユーザーに対しても直接的影響があった。(BitMEXのサーバーダウンは、相場急落を助長したとの指摘もあった)

相場の急変動に伴うボラティリティ急増を受け、取引サービスが一時停止する事態となったBitMEXでは、過去最大級19万BTC(1100億円相当)ポジション大量清算(ロスカット)が発生した。

BitMEX

システム障害が直接的な要因でないケースも含まれるが、相場の急変動時で取引が停止する状況に、ユーザーの不信感につながった可能性は否めない。

なお、BitMEX側は損失補償として、一部のユーザー(156アカウント)に対して、計40.297BTCを返金。また、今後の予防対策として、BitMEXプラットフォームの古い、脆弱な部分のシステムを見直しを改めて行う意向を示している。

CoinPostの注目記事

米ナスダック、初の分散型金融アルトコイン指数を提供
米ナスダックは初のDeFiアルトコインインデックスを追加した。MakerDAOや0xなどの分散型金融銘柄に特化した指数になる。
Bakktの仮想通貨先物、ビットコイン現渡し需要に変化
Bakktが提供するビットコイン現渡し(現物BTC決済)の先物は3月、強気相場の真っ只中にあたる2月と比較して、現物の受渡し回数が40%以上増加していたことがわかった。Arcaneリサーチのデータで判明した。
CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
著者

Celia Wan

THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧