はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NASAがイーサリアムブロックチェーンに注目|スペースシャトルに技術導入か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NASAがイーサリアムのブロックチェーンに注目
NASAによって立ち上げられている研究プロジェクトにおいて、宇宙ゴミを回避するためのスペースシャトルの自動操縦に用いる技術として、イーサリアムのブロックチェーン技術が注目されています。
スペースシャトルへのブロックチェーン技術導入のメリット
ブロックチェーン技術の中でも、特にスマートコントラクト技術の利用で、衝突の危険のある宇宙ゴミをシャトル自身が単独で特定し、回避することができるようになり、さらにはシステムに不具合が起きた際に非常に回復しやすくなったり、自動的なデータ収集にも役立つと見られています。

NASAがイーサリアムのブロックチェーンに注目

NASAが支援する研究プロジェクトにおいて、宇宙ゴミを回避するためのスペースシャトルの自動操縦に用いる技術として、イーサリアムブロックチェーンのスマートコントラクトが活用されようとしています。

はるか遠くにある「宇宙空間」でのコミュニケーションや、スペースシャトルのナビゲーションをより安全かつ効率的にすることを目的として、ブロックチェーンの利用を念頭においた研究プロジェクトが立ち上げられており、NASAは今後このプロジェクトに一定のリソースを割くと見られています。

このプロジェクトは”Resilient Networking and Computing Paradigm”と呼ばれ、アメリカのアクロン大学で助教授も務めるJin Wei Kocsis博士主導で進められる予定です。

Kocsis博士は3年間で33万ドルの報酬を与えられると見られ、今後、スペースシャトルの障害物認識装置の研究に取り組むようです。

スペースシャトルへのブロックチェーン技術導入のメリット

現在はNASAが宇宙ゴミを把握し、地球からの通信によってスペースシャトルに対し衝突予測などを報告していますが、この研究が進めばそういった重要な情報を通信に頼らずともシャトル自ら認識できるようになります。

アクロン大学の発表では以下のように説明されました。

イーサリアムベースのスマートコントラクト技術の利用で、衝突によって甚大な被害をもたらす危険のある宇宙ゴミをシャトル自身が単独で特定し、回避することができるようになります。

さらにKocsis博士は以下のように補足します。

このプロジェクトでは、はるか遠い宇宙空間での探索に必要とされる、分散型かつ安全性の高い認識性能をもたらすコンピューティングシステムの実現に、イーサリアムのブロックチェーン技術が大いに貢献してくれるでしょう。ブロックチェーンのスマートコントラクトがあれば、システムに不具合が起きた際に非常に回復しやすくなり、より遠くへの探索が可能になります。

Kocsis博士は、上記の機能に加え、ブロックチェーン技術が自動的なデータ収集にも役立つのではと期待を高めています。

宇宙探索を地球からサポートする科学者たちが、スペースシャトルの飛行軌道を綿密に計算し事故を予測することに時間を奪われず、なおかつ自動で収集されたデータの解析に時間を充てられるようになるのです。

Kocsis博士は以下のように語りました。

宇宙探索における危険を認知しそれを避けると同時に、あらゆる作業も自動的にこなしてしまう、そんな技術の発達に貢献できればと考えています。

パブリックチェーンなのかプライベートチェーンなのかといった、このプロジェクトに用いられるイーサリアムのブロックチェーンに関する詳細は未だ明かされていません。

NASAの先進コミュニケーションプログラムマネージャーであるThomas Kacpura氏も、ブロックチェーン技術が宇宙探索ネットワークの新時代に導いてくれるであろうとの見解を示しました。

このKacpura氏の見解に補足して、NASAの公式はこう締めくくりました。

今回の研究プロジェクトは、NASAの宇宙空間ネットワークのノードにおいて、安全性を重視した分散処理をもたらしてくれるでしょう。

ブロックチェーン技術によってもたらされる認識能力と回復能力は非常に拡張性が高く、そして同時に既存のネットワークを統合することにも繋がります。

今回の研究プロジェクトは、NASAの宇宙空間ネットワークのノードにおける安全性を重視した分散処理をもたらしてくれるでしょう。

NASA Researches Ethereum Blockchain Tech for Deep Space Exploration

APRIL 16, 2018 Samburaj Das

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/03 月曜日
13:40
欧州が仮想通貨・証券の統一監督機関設立を検討 米SECモデルに
欧州委員会が仮想通貨・証券取引所を一元監督する機関を構想している。米証券取引委員会をモデルにしており、ESMAの権限拡大案も検討していると伝えられる。
13:36
FTX債権者は仮想通貨上昇分の恩恵受けられずか 債権実質回収率の試算は9%~46%
仮想通貨取引所FTXの債権者は破綻時の現金相当額で弁済されるため、債権者はビットコインなどの上昇分を受け取れないことになる。債権者代表は、実質回収率は9~46%と推算した。
10:25
仮想通貨Zcash、プライバシー取引機能をさらに強化へ 新ロードマップ公開
匿名機能を重視する仮想通貨Zcashが2025年10~12月期のロードマップを発表した。プライバシー機能を大幅強化し、スワップ毎の使い捨てアドレスなどを導入する計画だ。
09:00
Sui DEX「Momentum」、11月上旬にTGE予定 累積取引量250億ドル超でエコシステム基盤化
Sui最大のDEX「Momentum」、210万人のユーザーを獲得。投票型ガバナンスで投票者自身が報酬配分を決定し、プールの手数料を得る仕組みで流動性の安定化を目指す。
07:00
【流通額1億円突破】JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換、便利機能を図解で簡単に
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧