はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Facebookの仮想通貨、狙いはビットコインではなく米ドル|専門家が分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Kik創設者がFacebookの仮想通貨戦略に言及
Kikの設立者のLivingston氏は、Facebookが国際通貨として米ドルから同社独自の仮想通貨(ステーブルコイン)に置き換える計画を立てていると主張した。

Kik創設者がFacebookの仮想通貨戦略に言及

Kikの設立者でありCEOのTed Livingston氏は、Mediumへの投稿記事にて、Facebookは国際通貨として米ドルから同社独自の仮想通貨(ステーブルコイン)に置き換える計画を立てていると主張している。狙いはビットコインではなく、米ドルにあるという主張だ。

Kik社は、Facebookと同様にメッセージングアプリの大手企業で、仮想通貨やブロックチェーン業界にも初期の時期に参入している。それらの知見から、Facebook社の動きを推察したという。

Kik創設者が推察するFacebookの仮想通貨

Facebook創設者Mark Zuckerberg氏は、独自仮想通貨に関する内容を投稿し、Facebookをオープンで共有するための場から、プライベートなコミュニケーションのための場へとシフトするプロジェクトとして発表した。

人々は、あらゆることを共有することに不安を覚えているため、より小さな範囲で関わりを持てるオンラインアプリへと移行しているのが現状だ。そのためFacebookは変化せざるを得ないのは当然のことである。ただここで抱く疑問は、どのように利益を生み出すのかという点だ。

歴史的に、ソーシャルアプリは大衆に向け放送をしたり、その放送にフィードを加え、そこに広告を載せることで利益を出してきた。例えば、Facebookにはニュースフィードがあり、スナップチャットにはストーリーが、ツイッターにはタイムラインがある。

(中略)

(フィードのような機能を持たず、広告収入などが見込めないKikが利益の創出方法を模索する中で)Kikは10年に及ぶリサーチの中で、仮想通貨という一つの解を見出した。

仮想通貨を作り、交換媒体としてアプリ内で利用し、経済の成長と共にそれらトークンを売却することで、我々やユーザーは利益を得ることができる仕組みを作る事ができる。

(中略)

このようにFacebookも独自の仮想通貨を立ち上げる予定なのだろう。ただ、デジタルの世界のためだけに新たな通貨を作るのではなく、おそらくFacebookはもっと大きなことを試みており、現実世界でも多くの人々が利用するような通貨を作ろうとしているようだ。

Facebookの戦略とは

Livingston氏の主張によれば、過去にWeChatが行なった3つのステップを参考にする可能性があるという。以下の3ステップを挙げた。

  • 送金
  • ブロックチェーン上での資金移動
  • 通貨を内部に留めるプラットフォーム

送金

毎年、外国労働者は数百億ドルに及ぶ送金を、母国の家族や友人に送金しているが、現在の処理速度は遅く、手数料も高く複雑だ。そこにFacebookが送金手数料を安く抑えた送金手段を導入することで、大きな需要を獲得できるだろうという見立てだ。

ブロックチェーン上での資金移動

もう一つの鍵は、第三者機関へのトラストを必要としないデジタル通貨の移動を可能にするブロックチェーン技術だという。この機能によりFacebookが決済システムを導入するために、銀行のような振る舞いをする必要がなくなるとし、世界各国の規制当局との調整に多大な時間が割かれないというメリットがあると話した。

通貨を内部に留めるプラットフォーム

中国国内でWeChatが行なったように、Facebookのアプリ内で様々な決済を済ませられるような機能を多く追加することで、Facebookで受け取った独自仮想通貨を法定通貨へと換金する必要性を最小限に留めるだろうとのことだ。

そうすることで、Facebookの決済システムに需要が高まり、より多くの利益が得られると見ているようだ。

Facebookの動向

世界的な大手SNSサービスであるFacebookは昨年5月以来、自社のブロックチェーン開発部門に力を入れ、この新たな技術をどのように駆使できるか模索を続けている。

2018年5月には、4年間FacebookのMessaging Products部門のVPを務め、過去には大手決済システム企業PayPalのCEOを歴任したDavid Marcus氏がブロックチェーン研究責任者に就任し、昨年末にはWhatsappを通じて大国インドでの利用を主な目的に独自のステーブルコインを開発しているとの報道もあった。

また、最新の状況では、フェイスブックのブロックチェーン・イニシアティブが、ブロックチェーン技術の本格導入にあたり、生じうる法的問題などについて対策が必要との理由で、企業弁護士を募集を開始したことが明らかになっている。パートナーシップや新製品の立ち上げなど、これらの動きがブロクチェーンに本腰を入れるとの見方が強まっている理由にある。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

フェイスブック、ブロックチェーン導入に本腰か 新製品立ち上げに向け企業弁護士を募集へ
フェイスブックのブロックチェーン・イニシアティブが、企業弁護士を募集を開始。募集要項からブロックチェーン技術導入により生じうる法的問題などについて対策が必要になることが明らかになったほか、パートナーシップや新製品の立ち上げなど、ブロクチェーンに本腰を入れる様子が明らかになった。
米フェイスブック初、仮想通貨決済の促進を図るブロックチェーン企業を買収
米ソーシャルメディア大手Facebookが初めて、イギリスのブロックチェーンスタートアップ企業『Chainspace』を買収が発表された。FBは現在インドをターゲットに、安定通貨の開発など業界参入を目指している。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
05:35
フィデリティ、ステーキング機能付きソラナ現物ETFを提供開始
フィデリティが11月19日にステーキング機能を備えた仮想通貨ソラナETFを開始した。ティッカーシンボルはFSOLで、同社初のステーキング機能付きETFとなる。
11/18 火曜日
18:06
トランプ一族、世界初のトークン化ホテル開発プロジェクト参画を発表
トランプ・オーガニゼーションとDAR Globalが世界初のトークン化ホテル開発をモルディブで発表。ブロックチェーン技術を活用した新たな不動産投資モデルとして注目される。
18:03
Aave、米国で高利回り貯蓄アプリ「Aave App」開始へ 銀行入金・残高保護に対応
DeFi大手Aaveが一般ユーザー向け貯蓄アプリ「Aave App」を米国で提供開始予定。最大100万ドルの残高保護、自動積立機能など、従来の銀行預金(平均0.4%)を上回る利便性を提供する。
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧