はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン87,400ドルに上昇、下降トレンドラインをブレイク

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.44%の1BTC=87,400ドルに。

BTC/USD 日足

Rekt Capital氏は、テクニカル分析にてビットコインは数ヶ月続いた下降トレンドラインを初めてサポートとしてリテストしたことを指摘した。

チャート画像では、25年1月〜4月にかけての価格動向が示されており、ビットコインが下降トレンドラインに何度も接触している様子が赤い円で強調されている。

これまでビットコインはこのラインを「レジスタンス(上値抵抗線)」として何度もテストし跳ね返されてきたが、今回は初めて「サポート(下値支持線)」として機能している可能性があることが示されている。

ただし、トレンドラインのブレイクがダマシになる可能性もあり、トランプ米政権の関税政策などの政治的要因が、テクニカル指標やファンダメンタルズよりも市場に強い影響を与えている点は周知の事実だ。今後も政策動向や国際情勢を注視することが、投資判断において一層重要になってきている。

当面は、米国と中国や欧州との関税交渉をめぐる関係者発言及びニュースのヘッドラインに株式市場を含む金融相場が揺さぶられる展開が続くものと考えられる。

コインベースの見解は

機関投資家向けに特化した仮想通貨関連の分析・情報サービスを提供する「Coinbase Institutional」が発表した最新の月次アウトルックによると、仮想通貨市場は現在、短期的な弱気相場の兆候を示しているものの、長期的な見通しは引き続き楽観的であると分析した。

ビットコインおよび主要仮想通貨指数は200MA(200日移動平均線)を下回り低迷しているが、この下落傾向は米中関税問題によるグローバル市場の混乱や投資家センチメント(市場心理)の低下が背景にある。

市場センチメント(投資家心理)が新型コロナウイルスのパンデミック以来最も急激な悪化を示している。モルガン・スタンレーの市場センチメント指標によると、現在の関税問題に起因する投資家心理の冷え込みは、20年3月のコロナ・ショック時に匹敵する深刻なレベルに達している。

グラフ分析では、過去10年間で市場心理が大きく落ち込んだ主要局面として、2015年の中国市場問題、2018年の貿易摩擦、2020年のパンデミック、2022年のFRB利上げ、そして現在の関税問題が確認できる。

ビットコインの現状を正確に把握するには、単純な下落率ではなく「リスク調整後パフォーマンス」が重要な指標となっている。Coinbaseが公開したグラフによれば、ビットコインのZ-スコアが再び0付近まで低下し、市場の弱気傾向を示している。

注目すべきは2021年から2022年にかけての分析だ。この期間、ビットコインは76%下落したが、S&P 500の22%下落と比較した場合、リスク調整後のインパクトはほぼ同等(ビットコイン1.4標準偏差、S&P 500は1.3標準偏差の低下)だったことが明らかになった。

専門家らは、市場を正しく評価するには単なる価格変動率よりも「リスク調整後指標」と「200日移動平均線」の組み合わせが有効だと指摘している。特に最近のような急激な市場変動期においては、投資家心理と価格動向の関係を複合的に分析することが不可欠となっている。

一方、コインベースは今後4~6週間の市場環境は厳しいと予測しながらも、「センチメントのリセット後は回復が急速に進み、2025年後半には強気相場への転換が期待できる」と指摘。暗号資産市場の高い成長率(CAGR 13.2%)や技術革新を長期的な楽観視の根拠として挙げた。

投資家に対しては、短期的な下落リスクを考慮しつつ、回復局面を見越した戦術的アプローチを推奨。長期投資家には現在の下落が買い場になる可能性を示唆している。

関連:仮想通貨取引所ランキング|プロ厳選の実績と評判で徹底比較

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/27 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米CMEのXRP先物提供やSOLの企業購入事例など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン10万ドルも視野、貿易摩擦懸念緩和が支援材料に|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏によるビットコイン週次レポート。ドル安進行と米中関係改善期待を背景にビットコインは200日線を突破し三役好天を形成した。今後の重要経済指標と共に注目される節目の10万ドル到達の可能性を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金の最高値とBTC上昇の関係に高い関心
今週は、金の最高値更新と仮想通貨ビットコインの価格上昇の関係分析、ビットコイン価格とM2マネーサプライの相関関係、42,000BTC保有予定の21キャピタル設立に関するニュースが最も関心を集めた。
10:00
Sui(スイ)ブロックチェーンのDEX「Cetus AMM」の使い方、ウォレット準備から取引まで
Suiブロックチェーン上の主要DEX「Cetus AMM」の使い方を解説。OKJでのSUI購入からウォレット設定、Walrus(WAL)を想定した、トークンスワップの使い方まで初心者にもわかりやすく紹介します。
04/26 土曜日
13:20
米ナスダック、SECの仮想通貨規制緩和を歓迎も有価証券分類の明確化求める
米ナスダックがSECに対し、仮想通貨が「実質的に株式」である場合は同等の規制を適用すべきとのコメントレターを提出した。
12:30
米国アルトコインETFの審査状況一覧 ソラナやXRP・ドージなど
ビットコインやイーサリアムに続き、ソラナやリップルなど多数のアルトコインETF申請が進行中。2025年の米国規制環境で加速するETF審査状況を整理しました
11:40
世界初のXRP現物ETF、ブラジルで先行取引開始 米国承認前に実現
ブラジル証券取引所B3で世界初のXRP現物ETF「XRPH11」の取引が4月25日に開始。Hashdexが運用する本ファンドはナスダックのXRP指数に連動する。
11:25
スイス中銀総裁がビットコイン準備金提案に反対表明、国民投票イニシアチブの行方は
スイス国立銀行総裁が、ビットコインは準備金として不適合だとの見解を示した。一方で国民投票を目指す「ビットコイン・イニシアチブ」は署名活動を継続中だ。
11:15
オソフ上院議員が批判 トランプ大統領のミームコイン晩餐会は「弾劾されるべき違反」
ジョージア州代表のオソフ上院議員がトランプ大統領のTRUMPコイン保有者向け晩餐会を「弾劾に値する犯罪」と批判。上位220名の保有者を招待する計画に対し、民主党議員からは利益相反の懸念が高まり、SECへの調査要請も行われている。
10:45
「1000万BTC保有でも問題なし」─アモウズ氏、ストラテジー社のビットコイン寡占懸念を一蹴
サイフェディアン・アモウズ氏が、企業によるビットコイン寡占リスクについて見解を示した。トランプ関税政策を批判し、ビットコインによる米国債務問題の解決策についても言及している。
10:15
世界経済の不確実性はビットコインにとって追い風=ブラックロック幹部
ブラックロックの幹部が世界経済の不確実性がビットコインの価値上昇につながると指摘。フィンクCEOは先月、米国の債務管理失敗によりドルの準備通貨地位がビットコインに奪われる可能性を警告。市場の地政学的分断が進む中、低相関資産としてのビットコインの役割が注目される。
08:40
ブラックロックのビットコインETF、BTC総供給量の2.8%を保有
世界最大の資産運用会社ブラックロックのビットコインETF(IBIT)がBTCの総供給量の2.8%を保有。58万2000BTCに到達し、今週単日で6.4億ドルの資金流入を記録した。
08:02
リップル社のトップ「現時点でIPOの必要はない」
リップル社のプレジデントは、同社がIPOを行う計画は現在はないと語った。財務は健全な状態にあるとし、買収などを行なって事業を成長させることに集中すると話している。
07:55
2026年までに世界の企業が300万BTC保有を予測 ビットコイン・マガジンCEO
ビットコイン・マガジンのベイリーCEOが上場企業によるビットコイン保有が急増すると予測。現在の70万BTCから2026年末には200万〜300万BTCに拡大の可能性。
07:25
ドラゴンチェーン(DRGN )価格が2倍以上急騰、米SECの訴訟取り下げを受け
米SECとドラゴンチェーンが4月24日、新政権下の「政策的観点」を理由に2022年から続く未登録証券訴訟の取り下げを共同申請した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧