
株価4%上昇
仮想通貨取引所大手コインベースは10日、AI検索エンジンスタートアップのパープレキシティAIとリアルタイム仮想通貨データサービスで提携すると発表した。この提携は、先月のポリマーケットとイーロン・マスク氏のxAI間の契約に続く、ブロックチェーンとAI企業間の注目すべき連携となる。
サービスは2段階で展開され、第1段階では既にパープレキシティがコインベースの市場データを取り込み、市場分析に活用している。ユーザーは価格変動の詳細分析により、より情報に基づいた取引判断が可能となる。
第2段階では、コインベースの市場データがパープレキシティのユーザー質問への回答に統合される予定だ。トレーダーはAI対話インターフェースを通じて市場活動の監視、取引アイデアの選別、個別トークンの動向分析が可能になる。
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは「仮想通貨機能の向上がAIの次の10倍の飛躍を促す触媒になると期待している」と述べた。同氏は将来的に仮想通貨ウォレットが大規模言語モデルに完全統合されることで、パーミッションレスのデジタル経済実現への大きな一歩となると予測している。
この統合はコインベースの開発者プラットフォームを通じて実現された。オープンAIのチャットGPTの成功以来、開発者は仮想通貨とAIの相互統合を模索しており、主に取引の自動化の向上を目指している。パープレキシティは仮想通貨と株式の検索数が同程度であることを明かし、仮想通貨の主流化が進んでいることを示している。
関連:米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出